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【特集】つながって、よりよく生きる~あなたのそばに高齢者相談センター(2)

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埼玉県加須市

◆広がる病院との連携
田:最近は、入院している方が退院するにあたり、提供してほしいサービスの相談や、ケアマネジャーの紹介の依頼が増えています。病院には「医療ソーシャルワーカー」という資格を持った職員が配置され、入院患者さんの退院後の生活の相談にも応じてくれます。
近年、医療ソーシャルワーカーからの相談も増えてきており、医療とのつながりがより強まったように感じています。高齢者相談センターの基本理念「たらい回しにしない」を果たすためにも、医療現場との連携は必要不可欠であり、良い関係が構築されているのを感じます。
※医療ソーシャルワーカー…(medical social worker)保健医療分野におけるソーシャルワーカー(社会福祉士)であり、主に病院において、患者などが、地域や家庭において自立した生活を送ることができるよう、社会福祉の立場から調整・援助し、社会復帰の促進を図る専門職。

◆高齢者とその家族を「孤立」させない~高齢者虐待~
太:高齢者の虐待は、暴力的な行為(身体的虐待)だけではありません。暴言、無視、嫌がらせ(心理的虐待)、わいせつな行為(性的虐待)、必要な介護サービスを利用させない、世話をしないなどの行為(介護・世話の放棄・放任)、勝手に高齢者の資産を使ってしまうなどの行為(経済的虐待)があります。
虐待の通報があった場合は、48時間以内に複数人で事実確認に行きます。虐待に至る理由は、いくつかの原因が複雑に絡んでおり、迅速かつ長期的なケアが必要です。
田:以前、1本の電話が高齢者相談センターにありました。それは虐待行為をしてしまったという本人からで、介護している認知症の親と意思疎通ができないため、つい手が出てしまったというものでした。慌ててスタッフと自宅に訪問すると、家人は在宅介護には終わりがなく、先が見えない不安とストレスを抱えながら毎日を過ごしているとのことでした。そのため、家族介護者同士が交流する家族介護者教室への参加やショートステイ(介護を受けている方が一時的に施設に泊まるサービス)の利用など、介護者の負担が少しでも軽減されるサービスを案内しました。
帰り際、「あなたは逃げるところがあっていいわね。私には終わりがないの。」と言われた言葉は、今でも深く心に残っています。高齢者虐待をする人も支援を求めています。高齢者虐待を防止するためには、高齢者とその家族が出しているSOSのサインを見逃さず早期に対応することが大切です。

◆気軽に電話相談したり、教室に参加できる場所
太:利用者の方から「話を聞いてもらうだけでいいのよ。」と言われたことがあります。その方が抱える問題を解決することはもちろんですが、他愛もない話をするだけでも、その方の支援になるのでないかと感じます。
田:B地域にある高齢者相談センターでは、今日あった出来事を、いつも夕方に電話で話してくれる高齢者の方がいます。私たちも、人と話をすると落ち着くように、高齢者の方も、孤独を感じるときに誰かとつながるというのはとても大切なことなのではないでしょうか。
太:特に男性に多いのですが、介護予防事業で行っている教室に、家族から勧められて、当の本人は乗り気でなく渋々参加されるのですが、2回、3回と参加するうちに、人との交流を楽しく感じ、今では毎回参加するようになった方もいます。「麻雀教室」など、男性も楽しめる教室を開催しているので、気軽にちょっと覗いてみようくらいの気持ちで参加していただきたいです。

◆よりよく生きるとは
太:「笑顔だな」「この人楽しそうだな」と感じるのは、1人暮らしであっても、地域や人との交流がある方です。家族と離れて暮らしていても、介護予防事業などに参加し、人と触れ合うことが大切なのではないでしょうか。
田:自分が生きているステージが幸せなステージかどうか確認しながら生きていくことも大切だと思います。いつまでも元気でいるためには、体操や趣味活動をしながら楽しく仲間づくりをする「ふれあいサロン」に参加し、閉じこもりや認知症の予防に取り組んでもらえればと思います。また、体の調子が悪くなり、介護サービスを利用するようになったり、施設に入所するようになったら、専門のスタッフと共に、よりよく過ごせる方法を相談しながら過ごしてほしいと思います。
年齢と共に変化する体や環境などのステージを、「自分のことは自分でできなくては」と無理をして頑張りすぎないこと。家族や、施設の専門のスタッフと、1番最適な方法は何かを考えて過ごしていければと思います。

高齢者相談センターは、加須市から依頼を受けた「公的」な相談機関です。今、生活の中で困っていることはありませんか?高齢者相談センターには、介護、福祉、健康、医療、生活など高齢者の皆さんを総合的にサポートする体制が整っており、認知症ケア相談室も併設しています。相談は無料です。
高齢者の皆さんが、笑顔で過ごせるよう共に考えていきますので、お気軽にご相談ください。

◇お住まいの地域を担当する高齢者相談センター
加須・大桑・水深高齢者相談センター
(担当地域:加須・大桑・水深)
愛泉苑(水深869-2)
【電話】0480・65・6936

不動岡・礼羽・志多見高齢者相談センター
(担当地域:不動岡・礼羽・志多見)
みずほの里(平永142)
【電話】0480・63・0011

三俣・樋遣川・大越高齢者相談センター
(担当地域:三俣・樋遣川・大越)
利根いこいの里(大越1933)
【電話】0480・53・6557

騎西高齢者相談センター
(担当地域:騎西地域)
多賀谷寿光園(上崎2037-1)
【電話】0480・70・0035

北川辺高齢者相談センター
(担当地域:北川辺地域)
加須清輝苑(陽光台2-883-78)
【電話】0280・23・1133

大利根高齢者相談センター
(担当地域:大利根地域)
ふれ愛の郷(新川通181-3)
【電話】0480・78・1652

問合せ:高齢者福祉課
【電話】内線105

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