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ふるさとの文化財探訪 第55回

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大分県九重町

地名について(1)地名研究の意義―人々の生活に密着

甲斐 素純

地名は、文書・記録・伝説・伝承・写真や遺物などと違って、人々の生活に密着し、常に人々の会話の中にも登場し、今日に伝わってきた。その語源や経緯をさぐれば、その地域の特性や発展過程を知ることもできる。
また学問的考察を加えれば、極めて資料的価値が高いにもかかわらず、他の史資料に比べてややもすれば、軽視される傾向もある。
そこで今回から、この地名について少々解説を試みることとする。地名は人間の生活と密接な関係を保ちながら、人間の歴史を大地に刻みつけている。
地名はその地域の歴史を考察する一手段ではあるが、地名には意味の判らないものが多い。地名の意味が理解できるものは、理解できないものよりは少ないことは確かである。これを無理に解釈すれば、こじつけとなってしまう。
しかし一見理解しがたい地名も、いくつかの類似例を集めていけば、自ら意味が判る場合もある。
地名は本来、難解なものではない。地名は、本来平易な意味において命名されたものである。皆がなるほどと了解・納得して使われる。それではじめて、地名となり、そこに定着するのである。
地名はその最初に定着した時には意味が明瞭だが、長い年月使われ続けて、意味が判らなくなってくることもある。
地名を考察する場合、古くは吉田東伍(よしだとうご)博士の『大日本地名辞書』(明治三十四年刊)があり、昭和五十五年刊の角川書店『角川日本地名大辞典・大分県』がある。また平成七年には平凡社が県別の地名辞典を刊行した(『大分県の地名』)。ちなみに、本書の玖珠郡の項は、筆者の執筆である。
これらに依り、それぞれの地名の歴史的な変遷や出典・意味などが、総括的に把握できるようになった。
しかし地名自体の意味や意義の解説はまた別で、『地名語源辞典』類をひもとかなければならない。

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