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自治体の皆さまへ

特集 精神疾患への理解を ともに支え合い地域とつながるえびの市を目指して(2)

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宮崎県えびの市

■社会との交流を支援
▽えびの市社会福祉協議会
昭和47年8月に開設され、各種の福祉サービスや相談活動、ボランティア、市民活動の支援、共同募金運動への協力など、さまざまな場面で地域の福祉増進に取り組んでいます。その中でも、相談支援専門員は、65歳以下で障がいのある人の相談窓口です。本人や家族からの話を聞き、生活や就労支援などを行っています。

▽びーだま(地域活動支援センターII型)
就労が困難な在宅障がい者に対して、手芸などの制作活動の機会の提供や、買い物などの社会適応訓練を実施しています。毎月1回レクリエーション活動を行ったり、ゲームをしたりして、社会生活に順応できるスキルが身に付くように支援しています。

▽施設職員の声
びーだま施設職員 井之上里香さん、大溝陽子さん
Q.どのような仕事をしていますか
利用者への送迎サービスや、手芸などの制作活動の機会を提供しています。また、月1回のおやつ作りや陶芸などのレクリエーションを行っています。

Q.精神障がい者と接する上で気を付けていることは何ですか
本人ができることをきちんと把握することです。利用者の多くが頑張り過ぎてしまいます。頑張り過ぎると体調を崩し、次の通所日に来れなくなってしまうことも。そのため、作業の様子や表情の変化を見て、適宜休憩を取ったり、別の作業を進めたりしています。
また、職員が無理して頑張らなくても良いという雰囲気を感じさせることを意識しています。

Q.世間の反応についてどう感じていますか
まだまだ偏見が多いのが現状です。都市部より地方の方が、周りに相談できない環境にあると思います。不安に感じたら、まずは誰かに相談することが必要だと思っています。

Q.精神障がい者に対して、どのような地域や社会を望みますか
私たちの施設は、病院で症状を診断されてからの通所となります。しかし、病院で症状を診断される前に何らかのサインや症状が出ているのではないかと思います。症状が長くなると、自分ではなかなか気付きにくくなります。そのため家族の理解や協力が必要です。もっとオープンに相談できる環境が整ってほしいです。

■働きたい!を支援
▽就労支援センターさくら(就労継続支援A型事業所)
利用者は、雇用契約に基づいて一般就労を目指します。令和元年10月に開設された同事業所では、オークション用の車のステッカーを剥いだり、車内外の清掃や手洗いでの洗車をしたりしています。また、えびの市社会福祉協議会や市福祉課などと連携して、一般就労への支援を行っています。

▽えびの福祉作業所(就労継続支援B型事業所)
利用者は、就労の機会を得て、A型事業所での就労、または一般就労を目指します。ここでは、陶器や野菜、花作りなどの仕事をしています。そのほか、野菜の洗浄や同作業所が回収した空き缶・ペットボトルの選別作業などを行っています。

▽当事者の声 徳持和浩さん
Q.症状に気付いたきっかけを教えてください
19歳のある夜、体調が悪くなり、救急車で病院に運ばれました。救急車の中で急に恐怖心が芽生えたのは、今でも覚えています。その後、1年間閉鎖病棟に入院し、統合失調症と診断されました。急に恐怖心が芽生えたのは、後にも先にもその一回きりです。

Q.世間の反応について、どう考えていますか
自ら障がいがあることを話しているので、世間の反応は気になりません。現在は、毎日薬を服用し精神も安定しています。平日は福祉作業所で陶器などを制作し、休日は自転車に乗って買い物や用事を済ませているので、ほかの人と変わらずに生活ができていると思います。

Q.精神障がい者に対して、どのような地域や社会を望みます
か精神障がいについて地域の人たちにもっと理解してもらえると安心して暮らせます。そのためにも、精神障害に対する誤解や偏見がなくなっていけば良いと思います。また、就業の場なども含め、障がいがある人が働きやすい環境を整備してほしいです。一人暮らしになっても施設等に入らずに支援できるサービスも整えば良いと思います。

Q.今後の目標を教えてください
スキルアップし、一般就労を目指したいです。また、ずっとえびのの実家で生活していきたいです。

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