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未来へつなごう ふるさと黒部の芸能・文化

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富山県黒部市

■第2回 しばんば 生地地区
「しばんば」は、七七七五調のゆったりとした民謡で、生地でのみ唄い踊り継がれてきました。かつて、新治(にいはり)村が津波で流されたあと、「新しく生まれた地」という意味を込めてつけられた「生地」という地名。「しばんば」ではこの由来をはじめ、生地の歴史や魅力、土地柄が唄われています。
「しばんば」の発祥は西暦750年頃までさかのぼります。出雲国からきた国忍事足命(クニオシコトタルノミコト)が、生地一帯を治めていたといわれ、古来、男性は漁業に女性は塩作りに従事していました。命(ミコト)は、塩作りで使う燃料の柴を刈るときの一生懸命な様子を知り、「少しでも柴刈りが楽しくなるように」と、故郷の出雲文化の優雅な調べを基にした唄や踊りを教えました。「柴を背負う女」を指す「柴御負把(しばおうば)」→「柴刈(しばか)り姥(うば)」→「柴姥(しばうば)」と名称が変化し、現在の「しばんば」となりました。
柴を刈って運ぶときの作業唄として生まれましたが、のちに新川木綿の糸紡ぎ唄としても唄われ、さらに盆踊り唄へと変遷しました。今でも、黒部市芸術文化祭や名水祭り、生地小学校の運動会等で唄い踊られています。

市の無形民俗文化財:昭和31年1月13日指定
名水祭り開催日:8月14日
場所:黒部市コミュニティセンター前駐車場(生地)

◇「保存、つなぐことが私の使命」
しばんば保存会 会長 川端秀昭さん

昭和47年から平成18年まで、ゑびす祭りの2日目に「しばんば街流し」を行っていました。
生地は細長い地形をしているため、両端にあたる神明町と芦崎からスタートし、真ん中の生地小学校で合流して輪になって踊りました。
私も踊りが好きだったので、行燈を持ち先頭に立って子どもたちと一緒に小学校まで踊りました。当時は青年団、婦人会活動が盛んで、町内ごとに衣装をそろえて踊ったものでした。踊りの輪が幾重にもなり、たくさんの人が踊りを見てくれたので、がんばってよかったなあと嬉しく感じたのを覚えています。
「しばんば」を知れば知るほど、守っていきたいという気持ちが強くなりました。生地以外にも「しばんば」の輪を広めたい、認知度を上げたい、そのためにも注目してもらい、また見たいと思っていただけるような内容にできないものかと思っています。現存する踊りは、元々の「盆踊り」に加え、披露用に「季節の踊り」と「柴刈り踊り」が加わった三部踊り。これらをきちんと保存して、つないでいきたいと思います。

問合せ:生涯学習文化課
【電話】54-2764

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