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自治体の皆さまへ

いま、私たちにできること 地域の暮らしを考える

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山口県阿武町

宇生賀の農事組合法人「うもれ木の郷」の女性部「四つ葉サークル」では、メンバー同士の声かけで190枚の布マスクを手作りして、4月29日に、地域の人たちに配りました。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、「マスクを買うため店に並ぶことが難しい」という地域の高齢者の声がきっかけでした。
「私たちにできること」を考えたメンバーたちは、マスクを作ることを決めました。手芸店などに布地とガーゼを買いに出かけて材料を調達。耳にかける部分の「ゴムひも」が店頭でそろわず困った際には、パソコンが得意な仲間に相談して、インターネットの通信販売を活用して入手したということです。
「3密」を避けるため作業はそれぞれ自宅で行い、完成したマスクを持ち寄り、手分けをして、宇生賀の人たちの家に、一軒一軒、手渡しで届けました。

■「四つ葉サークル」代表 中原智惠子(なかはらちえこ)さん
例年4月・5月は、大型連休の行事やイベントなどで忙しくしていましたが、今年は軒並み中止になりました。
とても残念に思う一方で、「地域にとって本当に必要なことは何だろう」と、ゆっくりと考える時間をもつことができたようにも感じます。
長い間、受け継いできた「ふるさとの人のつながり」が、いま、「困ったときの支えあい」の下地になっています。
高齢化が進むなど、全部が全部「いままでどおり」とはいきませんが、そんな中でも、「ふるさと」だからできること、私たちにもできることを考えてみたいと思います。

■HOME is HERE(今月の表紙のストーリー)
勿忘草の模様入りの布マスクを受け取った大倉淑子(おおくらよしこ)さん(83)「本当に、地域の人に支えられて生きており、誇りに思います。命あるかぎり守りたいし、やっぱり宇生賀を愛しています」大倉さんは「花いっぱい運動」最初期にリーダーを務めていた。

■営みと見守りの両立
宇生賀でとれる農産物のひとつに「大豆」があり、四つ葉サークルでは、長年、地元の大豆を使った「とうふ作り」に取り組んでいます。
このとうふ作りは、道の駅や直売所、スーパーで販売される「特産品」として喜ばれている一方、地域の「見守り」にもつながっています。
できあがった「とうふ」を、地域の高齢者の家に配達するサービスにも取り組んでいて、朝の味噌汁の具を届けるだけでなく、「お元気ですか?」の声を届けることにもつながっているのです。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って、予防のためのスローガンとして呼びかけられた「ステイ・ホーム(=家で過ごそう)」という言葉。
社会全体が混乱する中、「地域の支えあい」が大きな力となっている事実から、「ホーム」という言葉には「ふるさと」という意味もあるのだということを、そして、「これまでの暮らし」そのものの在り方をもう一度、考えるべき時代が来ています。
STAY HOME

■宇田郷地区では「ちづるのパン工房」が弁当の配食をしています
地元食材にこだわる愛情たっぷりの「まごころ弁当」
宇田郷地区の「ちづるのパン工房」(代表・西村千鶴(にしむらちづる)さん)では、地域活動の一環として、地域に手作りの弁当を届ける活動を続けています。
毎月第2木曜日、事前に予約注文を受けて作る「まごころ弁当」の料金は、1食500円程度で、毎回30~40個の注文があるとのことです。
活動を始めた当初は、弁当と総菜を毎週100食ほど作っていたものの、売れ残ることもあり、一時は活動をやめてしまうことも検討されました。
しかし、「一度やめたら、また始めることは難しい。回数を減らし、せめて弁当だけでも」との熱意から、活動を「続ける」という道を選びました。
「人件費を考えたら、まったく割に合わないですよ。でもね、配達のとき、高齢者の方が喜んでくださってね。地域の見守りにもなるし、なにより、楽しいですよ」と、5人の女性たちは活動の魅力を語っていました。

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