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令和4年度施政方針

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山口県阿武町

令和4年の干支・「壬寅(みずのえとら)」は「陽気をはらみ、春の胎動を助ける」とされ、冬が厳しいほど春の芽吹きが生命力にあふれるがごとく、華やかな舞台に臨むための準備段階にあたると言われています。

ここ2年間、多くの行事が中止・延期を余儀なくされるなど、阿武町にとっても厳しい期間でしたが、新年度こそはコロナ禍を乗り越え、地方創生の新たな段階に向かう年としなければなりません。

現在、阿武町においては、平成27年~31年度の5年間の「第1次阿武町総合戦略」に沿って各種事業を実施し、当時の人口ビジョンにおける2020年(令和2年)の予測人口2946人に対して、実績値は3055人と、人口減少に、わずかながら歯止めが掛かってきたという実感があります。

しかし、基幹産業である第一次産業の担い手不足、高齢化、低所得化が顕著となり、産業活力の低下への対応は喫緊の課題であり、関係人口の構築や産業活力の向上を図る必要がある一方で、「道の駅」の地元住民利用率は2割以下に止まり、売上についても、地元生産物の割合は7割弱と低く、町民による地元生産物の消費も低い傾向にあります。

現状を打破し、関係人口の増加や、産業の活力向上を図るには、今後とも、外部人材の視点を活用しつつ、町の姿を客観的、俯瞰的に捉え、住民の活躍の場を創出し、阿武町にある人・生産物・環境などの魅力を最大限に引き出し、価値を再構築する必要があります。

こうした中、新年度においては、新しい試みとして、外貨を取り入れ、地域内経済循環を促進するため、町内で初の運用となる、地域内限定で使用可能な「地域通貨」の導入と、商工会や道の駅などの各種の町内組織での活用について、研究・検討を進めていきたいと考えています。

「ABUキャンプフィールド」は、町の玄関口である「道の駅阿武町」との相乗効果を図るとともに、来町されたお客さんに、キャンプ場やカフェ、テストキッチンなどを利用していただくことで、ゆっくりと腰をかけた雰囲気で阿武町を体験していただく「縁側」の機能を狙ったものです。
来訪者に道の駅や地元で買い物をしていただき、さらに、体験ツアーを通じて、奈古、福賀、宇田郷の各地区へ誘導し、町全体にお金を落とし、町内で経済を回す「持続可能な循環型社会の構築」をめざすことも、大きな目的のひとつです。

昨年12月、この仕組みを担う民間観光組織「阿武町観光ナビ協議会(略称「あぶナビ」)」も発足し、今後は、ABUキャンプフィールドとの連携により、体験型観光による地域振興をしっかりと推進し、関係人口の増加や町内への移住や定住の促進に向けた取り組みを本格化しなければなりません。

「まちの縁側」を拠点に「ひと・モノ・お金」の流れを整え、持続可能な循環型社会を構築し、「稼げる町づくり」をめざして、「打てば響く町民一人ひとりに寄り添うまちづくり」を全力で推進するとともに、チェンジ・チャレンジの精神をもって、町民のみなさまが、より住みやすく、より豊かに、より安全に暮らせるまちづくりに、なお一層、努めて参ります。

そして、来るべきデジタル化への取り組みにも対応しつつ、地域と行政が一体となって、夢と笑顔あふれる未来を切り拓いて参りますので、なにとぞ、ご理解ご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

阿武町長 花田憲彦

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