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特集 朝日中学校第一学年 探究的な学びの記録(2)

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山形県朝日町

■朝日探究プロジェクト
Research on Asahi Project

◆地域とつながり地域の良さを再発見する学び
○プロジェクトのゴール
50人一人ひとりが朝日町を知るためにそれぞれが設定した研究テーマ(課題)について「探究レポート」を作成し、「深い学びの報告会」でプレゼンテーションをすること

○目的
朝日町について深く学ぶ中で、地域社会の課題を見つけ解決し、地域とつながることで地域の良さを「再発見」する中学生になること

○主な学習過程
(1)研究の進め方・探究テーマの決定
(2)新聞の見方・活用講座
(3)探究テーマゼミナール
(4)探究講座
(5)朝日探究の日
(6)報告会に向けたレポートの作成
(7)深い学びの報告書
(8)探究レポート深い学びの報告会

○探究テーマ
朝日町について下記の4つを切り口に探究テーマを設定し、より深く調べていきました。テーマ選定には、取っ掛かりとなる資料として町で発行した「タカラモノガタリ」や「第6次総合発展計画」を活用。頁下部では例として、テーマ毎に1人、探究タイトルと概要を掲載しています。

・探究テーマはそれぞれが興味や関心があることの中から自分で設定しました!
堀天時(あまと)さん

◆探究テーマ「自然」
○最上川が朝日町に及ぼした影響
~功罪の視点で考える~
最上川の歴史を文献や有識者に話を聞いて調査し、最上川が町に及ぼした影響についてプラスの面としての上郷ダムとマイナスの面としての水害についてまとめました。
長岡珠璃(しゅり)さん

◆探究テーマ「人」
○桃色ウサヒの誕生に見る朝日町の未来とは
ウサヒと中の人である佐藤恒平氏について、文献による調査や本人へのインタビューにて、ウサヒの活動の狙いやこれまでの功績を理解した上で、町を有名にするために何が必要かを考察しました。
佐藤結菜(ゆいな)さん

◆探究テーマ「歴史」
○朝日町の時代の変化を可視化する
~建物の構造の視点から~
旧三中分校やJAさがえ西村山西五百川支所など朝日町の歴史ある建物の素材や構造、当時の様子を調査して現在と昔を比較しました。
阿部ひゆりさん

◆探究テーマ「りんご」
○朝日町のりんごの特徴
~他地域に誇れる新たな品種の提案~
朝日町で栽培されている代表的なリンゴの種類や特徴、その育種(品種改良)について調査。アンケートを取り、ニーズに合った新たな品種の提案をしました。
阿部佑音(ゆうと)さん

◆多くの先生方の手を借り学びを深める
○主体的・協働的な学び
生徒それぞれが自分の興味・関心をもって設定したテーマの探究過程や課題設定に応じた解決方法について、35人もの地域の先生方から支援をいただき、学びの大きな支えになってもらいました。朝日町に生まれた一人として、町について探究テーマを通して学んでいく中で、町に生きる自分について深い学びをすることができました。

・地域の先生方からは一人ひとりの学び方や探究方法について具体的なアドバイスをいただき、質問に対しても丁寧に答えていただきました。
探究レポートが完成できたのは先生方のおかげです。
海野結菜(ゆな)さん

◆インタビュー Interview
○素晴らしい取組みでした
テーマ「自然」を支援 西澤信雄さん
普通に生活しているだけではなかなか気付けない朝日町の良いところに着目した素晴らしい探究でした。ぜひこれからも今回の学習を生かして朝日町の良いところ・良い自然に気付いてもらえたらと思います。

○今後の活躍に期待しています
テーマ「歴史」を支援 長岡信悦さん
朝日町の歴史についていろいろな視点から探究することにより、各地区の文化や伝統が、人々の努力により伝えられていることがわかったと思います。皆さんがそれを受け継ぎ、発展させてくれることを願っています。

◆学んだ成果を発表しさらに高め合う
○探究レポートの作成
生徒たちが自分で調べたことを次のレポートの形式に沿って、パソコンを使用して作成しました。

ーレポートの形式ー
1.探究テーマ
2.探究の動機や目的
3.探究の方法や内容
4.探究の結果と考察
5.感想と今後の課題
6.その他、参考文献
レポートは図やグラフを掲載し、読みやすいよう工夫がされていました。中にはアンケートを自作し、その結果を載せている生徒も。そうした生徒たちのレポートをまとめたものが左の写真の朝日探究報告書です。この報告書は町立図書館で読むことができます。

○深い学びの報告会
これまでの探究の成果をまとめた探究レポートを元に同じ第一学年の生徒の前でプレゼンテーションをする「深い学びの報告会」が行われました(教育関係者や保護者等を招待して大勢の前で開催する予定でしたがコロナ禍のため縮小しての開催となりました)。
発表後は生徒たちによる質疑応答や良かった点、アドバイス等の意見発表があり、発表者からの一方的な伝達で終わらない継続した学びを体現した姿がそこにはありました。

朝日中一年生は自分たちの住む朝日町との関わりを深く学ぶ中で、地域社会の課題を見つけ解決し、地域とつながり、地域のよさを「再発見」しようと学びを深めてきました。生徒たちは、実施してきた様々な学習活動の中で互いに学び合い、高め合うことができるようになってきています。
本校では「朝日中らしい学び合い」が生まれる授業づくりのために必要な力である「探究する力」について、教科の枠を越え、教科と教科をつなぐことを通して探究型学習へのアプローチを試みてきました。その成果の一つが総合的な学習の時間(きらめきタイム)です。
一年間、「地域」をテーマにした総合的な学習の時間を通して、本学年生徒50人は、地域の方々に支えられ、仲間と協働しながら探究的な学びを通し、朝日町のよさを「再発見」することができた貴重な学びの時間になったことを確信しています。

朝日中学校 第一学年主任
小山田芳春先生

◆朝日町を大好きな生徒に
この探究的な学びは第一学年だけで終わりません。生徒たちは中学校3年間に総合的な学習の時間を通して、多くの方と関わりながら、ふるさと「朝日町」について学び続けていきます。

そして、将来生徒たちが上級学校に進み、多くのことを学んだ後に大好きな朝日町に戻ってきて、地域の中で楽しく充実した暮らしをしていける人になることが朝日中学校の総合的な学習の時間の大きな目標です。

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