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No.97シリーズ 教育の窓 「ふるさと」に愛着と誇りをもつ潮見の子を目指して

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岐阜県八百津町

潮見小学校
◆1はじめに
八百津町の東部にある潮南地区は、標高500~700mの中山間地にあります。南には濃尾平野、北には飛騨山脈と平野と山地のちょうど中間で、本校の名称でもある「潮見」とは、伊勢湾が見えることから古来より名付けられている地名です。
本校からの眺望は特に素晴らしく、天気がよい日には、伊勢湾やその付近の様子が見られます。岐阜城や伊吹山が見えることもあります。学校には展望台が設けられており、県内外からその眺望を楽しむために、年間を通してたくさんの来訪者があります。

◆2ふるさと潮見
潮南地区は、木曽川などの河川に囲まれた急峻な地形から、かつては交通の便がよいとは言えませんでした。
しかし、2009年に新旅足橋(今年8月に、橋の中間点に高低差215mの日本一高いバンジージャンプ施設がオープンしました)が開通してからは、交通の便は大きく改善され、豊かな自然に魅了された移住者も増えてきました。
そんな「ふるさと」で誇れるものは何かを子どもたちに問うと、真っ先に返ってくるのは、眺望と、豊かな自然です。
イノシシやニホンカモシカの生息地として有名で、ニホンカモシカは、時に校庭にも姿を見せるほどです。
また、ヘボ(正式名称はクロスズメバチといいます)も多く生息しており、古くから、巣を見つけて掘り出し、中にいる幼虫を貴重なタンパク源として食べる習慣がありました(高タンパクで滋養豊か/高級食材です)。さらには、巣を探して掘り出し、箱に入れて飼い、巣を大きくすることも行われてきました。秋に行われる「潮南ヘボ祭り」では、巣の大きさを競い合うコンテストがあります。

◆3「ふるさと」を学び伝える
本校では、次のような特色ある学びを取り入れています。
低学年は生活科を中心に「まちたんけん」を行い地域の良さを学んでいます。
高学年は杉原千畝氏の功績を学んだり、福祉の視点から地域で生きることを考えます。
そして、生き物を中心に、ふるさとの豊かな自然を学ぶのは、中学年の総合的な学習の時間です。ときには、地域の方を講師に、潮南の生き物のことを教えていただきます。
現代社会では、ゲームやTV、PC、スマホなどが欠かせない存在になっています。そして、自然に住む生き物は、本校の子どもたちにとっても身近な存在とはいえない状況になっています。
しかし、学びをとおして、ふるさとの自然に愛着と誇りをもつことができるようになってきました。平成27年に、児童が学校キャラクター『シオミン』を作成しました。中心となるモチーフとして選んだのはニホンカモシカでした。
また、こうして学んだことは、様々な機会に発信することを大切にしています。
特に、全校児童参加の集会活動『やまびこ』では、一人ひとりが課題をもち、追究したことを発表します。
他にも、潮南の豊かな自然を生かすことを学ぶ活動として、全校児童で花壇づくりを行い、FBC(フラワー・ブラボー・コンクール)に参加しています。
小さな種から芽が出て花を咲かせる営みを見、愛情をもって丁寧に世話をすることで、植物に親しみ、自然を大切にする心を育んでいます。
また、地域との交流の一環として地域の施設などに、育てた花を贈る活動も、積極的に行っています。

◆4おわりに
今年度は、新型コロナウイルス感染症予防が最優先課題です。このような状況で、なかなか地域の方との交流が難しくなっています。しかし、できる限り工夫して、地域との関わりを大切にした教育活動を進めていきたいと考えています。
そして、これからも地域の方から学び、自分たちのふるさとに愛着と誇りをもつとともに、学んだことを積極的に発信することのできる、そんな子どもたちの育成に努めていきます。

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