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みちしるべ 第150号(1)

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島根県出雲市

《出雲市同和教育研究指定事業の取組》
市では、市内で地区同和教育推進協議会を指定し、当該地区内の幼稚園、保育所、小・中学校、コミュニティセンター等と連携を図りながら、「真に明るく住みよい民主的な社会の創造」をめざした地域ぐるみの同和教育を推進しています。
平成30年度・令和元年度に指定した地区の取組を紹介します。

■久木地区
〔活動テーマ〕一人ひとりを大切に ふるさと久木~見直そう 心の中の偏見・差別~
指定の前年度、従来の組織を見直し、より多くの方々の参画のもと取組をスタートしました。「地域研修部」「広報啓発部」「調査視察研究部」「学校園教育部」の4つの専門部会を設置し、自治会や幼稚園、保育所、小・中学校のほか各種団体との連携を図りながら活動を進めてきました。
前年度に行った意識調査では、特に、同和問題の解決に対して「基本的な人権に関する問題だから、解決に努力するべきである」と回答した人が約4割。一方、「考えたことがない」「成り行きに任せるより仕方がない」等の消極的な意見が4割を超え、今後の課題となりました。また、六曜については、迷信とは思いつつ周囲に流される傾向にあり、その割合は若年層にいくほど多いことが分かりました。
このような実態を踏まえ、自治会研修において講師には身の回りの人権問題や同和問題、六曜等の迷信を分かりやすく丁寧に話していただきました。研修後は、「先入観や固定観念は簡単になくなるものではないので、継続的にこのような研修が必要」等、肯定的な感想がほとんどでした。ただ、「寝た子は起こすな」といった同和問題に対する認識の甘さも少なからず見られ、くり返し研修を続けていくことの大切さを痛感しました。
その他の活動として、福山市のホロコースト記念館と人権平和資料館への視察研修、人権標語やポスターの募集、広報誌「そよかぜ」の発行等を行いました。
また、昨年の研究発表会では、公開授業と公開保育、全体会では地域や幼稚園、保育所、小・中学校の実践発表を行いました。その後、中村清志さんを講師に、「世の中には二種類の人間がいる」というお話を伺いました。この指定をきっかけに高まってきた人権を大事にする意識を今後につなげていきたいと思います。

◇2年間の取組に対する所感
久木地区人権・同和教育推進協議会 会長 竹下優治
指定の前年度に行った意識調査では、出雲市と比較したとき、ほとんどの項目でデータ分析上、大きな差異はありませんでした。しかし、久木地区は、対象が50代60代の男性に偏ってしまったため、いくつかの項目では違いが見られました。プライバシー保護やインターネットによるいじめ問題などです。ただし、50代60代の男性を除いて比較すればほとんど同じであるという結果でした。一方、六曜に関しては、むしろ若年層にいくほど信じている割合が高いことが分かりました。このことは、どの年代でも研修は必要ということかと思います。特に、若年層への啓発は、学校では六曜は扱っておらず、家庭・地域の役目であり、大きな課題と考えます。
また、「同和問題はそっとしておけば自然になくなる」と思っている人が意外と多いということが分かりました。それは、講師の話を聞き終わった後で、そのような感想を聞くことがあったからです。知識としては理解できても、意識は簡単に変わらないようです。2年間の貴重な体験を今後の啓発活動に生かしていきたいと思います。

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