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文化継承 鷺宮囃子~地域に息づく伝統を次代へ~

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東京都中野区

鷺宮囃子は、江戸時代末期から鷺宮地域に続く伝統芸能。中野区の登録無形民俗文化財として登録されています。
この伝統を受け継ぐ「鷺宮囃子保存会」の方に話を聞きました。

■鷺宮囃子(さぎのみやばやし)
中野区登録無形民俗文化財
笛、大太鼓、上太鼓、下太鼓、かねの五人囃子で、中間(ちゅうま)というややゆったりめのテンポと技巧的な演奏が特徴。
鷺宮囃子保存会は、会員約50人で活動中。原則毎週土曜日に20人程が集まり練習に励んでいます。地域のさまざまな催しで演奏を披露。中野区認定観光資源にもなっています。

・保存会ではお囃子の他、里神楽も受け継いでいます
・鷺宮八幡神社の例大祭で。神輿にあわせてトラックの荷台で演奏し、地域を回ります。子どもも多く参加します
・福蔵院の節分会(せつぶんえ)では、獅子舞や大黒舞の奉納を美しい演奏で彩ります
・日頃の活動の様子。子どもからベテランまで、幅広い年代の会員が参加
※詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

◆安心して若い人に任せられる
◇受け継がれる鷺宮囃子
私が小さかった頃、鷺宮には農家がたくさんいました。農閑期にはみんなで集まって、笛を吹いたり踊ったり。そうして楽しむうちに、自然と鷺宮囃子が受け継がれてきた感じがしますね。
お囃子を覚えると、鷺宮以外のお祭りに呼ばれたり、教えに行ったりすることもありました。私は、野方などの区内はもちろん、新宿や北海道まで行ったこともあるんですよ。鷺宮囃子は他のさまざまなお囃子に影響を与えたと言われていますが、こうした伝承が各地で行われてきたからではないでしょうか。活動は大変なことも多かったのですが、文化継承が途絶える地区もある中、江戸時代から続く鷺宮囃子を守ってこられたことは本当に良かったです。

◇頼もしい今後の担い手
鷺宮囃子は伝承芸。演奏を神輿(みこし)や踊りなどの調子に合わせるなど、奥深いところもあるんです。人から人に教え伝えていく過程で、伝統が崩れてしまう恐れもあります。そうならないように、本筋をしっかりと伝えていくことが何よりも大切だと思いますよ。
今では、私が演奏することはほとんどなくなりました。それでも、今後の継承に不安はありません。福蔵院の住職さんが保存会の会長を務めてくれていますし、活動も30代など若い方が中心となってしっかりとやっていますよ。私も時折練習に顔を出しますが、頼もしい人たちが何人もいます。彼らが、更に次の世代へ鷺宮囃子を受け継いでくれると安心して見守っています。

横山勝さん
82歳。現在は活動の第一線から退き、会を見守っている

◆楽しさやかっこよさを伝えていきたい
◇誰でも楽しめるのが魅力
母が保存会で活動しており、小さい頃から稽古に連れられていました。そのため、物心ついた時には私も稽古に参加するようになっていましたね。同年代の子がほとんどいなかったこともあり、ベテランの先生方にも可愛がってもらったことを覚えています。
伝統芸能と聞くと堅いイメージがありますが、お囃子は楽しいもの。裏拍や楽器の掛け合いなど音楽的にも面白く、「なげやり」という簡単なリズムを覚えて小太鼓をたたけるようになればお祭りで演奏できる手軽さも魅力です。「ジゴト」と呼ばれる、演奏を擬声化した手法で教わるので、楽譜が読めなくても大丈夫。ここ3年ほどは会員が増えていて、私もいつの間にか教える側になりました。

◇いつの時代でも愛される鷺宮囃子
お囃子はお祭りを盛り上げるのに必須。実際に演奏して地域のみなさんの反応を見ると、より強く実感します。お祭りがなくならない限り、鷺宮囃子も地域から愛され、自然と受け継がれていくと思いますよ。
しかし、担い手のことを考えると、10代などの若い方は参加しづらいのかなと。鷺宮囃子に限らず、お囃子自体がもう少し身近で、かっこいいと思ってもらえるとうれしいです。例えば、中野駅前大盆踊り大会では、ボン・ジョヴィ(アメリカのロックバンド)の曲にあわせて踊る「盆ジョヴィ」がSNSで話題になりましたよね。お囃子でも、伝統は大切に守りつつ、新しいことに挑戦できたら面白いのではないでしょうか。

北條風知さん
19歳。専門学校に通いながら、活動に参加している

●鷺宮囃子保存会の活動に関心のある方へ
入会や見学を希望する方を随時募集中。鷺宮囃子保存会HP(本紙またはPDF版掲載の二次元コード)から問い合わせを。
※新型コロナウイルス感染症の影響により、現在は練習を休止。再開に向け準備中

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