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伝承され培われてきた伝統の技で魅力あふれる製品を作り出す 品川の伝統工芸(2)

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東京都品川区

■より高みをめざして時間をかけた 手仕事の技・美
◆江戸切子
精密なカットの組み合わせが生み出す美の世界
川辺勝久さん

26歳で独立しましたが、「これなら」と思える仕事をできるようになった時には、40歳に手が届く年齢になっていました。切子は座っている位置が少しずれただけで削る角度が狂ってしまう精密な仕事です。微妙なカットを組み合わせて模様を作り、決められたデザインを寸法内に収めなければなりません。ガラスの表面にあたり取りという方法でしるしを付け、目と勘で深さと幅を見分け削ります。魚子(ななこ)、籠目(かごめ)、麻の葉、矢来(やらい)、どれも江戸時代から伝わる意匠です。こうした伝統的な仕事のほか、競馬場のイベントで配るグラスに馬を彫るなど、用途に応じたものづくりでお客様に喜んでいただいています。

◇技
クリスタルガラスの表面を削るのは工業用ダイヤ。2,000回転の高速モーターに工業用ダイヤのついた車を取り付け、グラスの内側から削る見当をつけ、外側に模様を掘り出していく。目で確認するほか、音や手の感触を頼りに進めていく。

◇道具
鉄製の輪に工業用ダイヤを取り付けたダイヤモンドホイル。ダイヤ部分の角度が違い使い分ける。

◆東京桐箪笥(きりたんす)
見えない細部にまで及ぶ手仕事の技
林正次さん・英知さん

一つの引き出しを出し入れすると、その空気圧でほかの引き出しが出てくる。ここまでぴったり寸法を調整していくのは、すべてカンナによる手仕事です。塗装の厚さ、品物が入った時の重さも考慮して、微妙な調整をしていきます。カンナ屑(くず)一枚で大きな差が出てくる仕事ですので、手で触って厚さの具合がわかるようでなければ桐箪笥職人とは言えません。吸湿性に富んだ桐は衣類を湿気から守り、大切なものをしまっておくのに最適です。火事にあっても中まで燃えることはありません。うちでは衣装用だけでなく、国宝級の掛け軸や屏風(びょうぶ)を収めるケースを博物館の依頼で制作しています。親、子、そして孫の代まで保つといわれる桐箪笥の良さを、多くの方に知っていただきたいです。

◇技
引き出しの箱は大きめに作っておいて、カンナで削りながら調整し仕込んでいく。やわらかい特性を持つ桐はカンナの刃をあてる角度が大事。角度を間違えると、削った面が滑らかに仕上がらない。カンナが使えなければ仕事にならない。

◇道具
カンナの種類は大きく荒削り、中削り、仕上げの3つ。刃を研ぐことができて一人前。

問い合わせ:商業・ものづくり課
【電話】5498-6335【FAX】3787-7961

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