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伝承され培われてきた伝統の技で魅力あふれる製品を作り出す 品川の伝統工芸(1)

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東京都品川区

手間と時間をかけて職人の手から生み出される伝統工芸品の数々は、「美しい」のひと言につきます。その尊い手仕事の良さをもっと多くの人たちに知ってほしい。そうした願いから昭和63年に「品川区伝統工芸保存会」が誕生しました。職人たちの仕事、技を伝えるさまざまな機会を設けるほか、「品川職人組」として新たなチャレンジも行っています。
伝統を重んじた技・美を大切にしながら、時代に受け入れられる洗練されたものづくりへ。歴史と文化の息づくまち品川でものづくりを行う職人たちの、まずはその仕事に触れてみてください。

※毎年1月に開催している「伝統の技と味/しながわ展」は今年度中止となりました。

■中小企業センターに展示場が常設されています!
伝統工芸保存会の技術と作品を多くの方々に広く知ってもらうために中小企業センター1階に会員の方々の作品を展示しています。また月2回の実演も行っていますので、ぜひ職人の技を間近にみて、伝統工芸の魅力を知ってください。

◇伝統工芸実演
日時:毎月第2週目の金・土曜日 午前10時~午後4時
場所:中小企業センター1階(西品川1-28-3)
※現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止中。

■より高みをめざして時間をかけた 手仕事の技・美
◆和裁
糸と針をあやつり美しい着物に仕立て上げる
釼持博さん

和裁は全部同じ調子で縫ってはダメなんです。荒く縫うところ、丁寧に縫うところ、その強弱、塩梅(あんばい)が手縫いのよいところであり、難しいところです。全部同じ調子で縫うのであればミシンでよいわけです。こうした縫い目の強弱は着る人の動きや着物の機能を考えてつけていますから、着やすさにも通じます。でもこの塩梅、技術は誰も教えてくれません。「芸は盗んで覚えろ」と昔の人はよく言いましたが、師匠や先輩方の仕事を見て覚え、あとは自分の工夫ですね。それが個性ある仕事であり、そこに自分の仕事だというプライドが生まれる。
どんな仕事も、仕事とはそういうものでなければいけないと思います。

◇技
釼持さんの仕立ては、胡座(あぐら)をかいて右足の親指で布をはさんで縫う「男仕立て」。足を右、左と動かし、布を自由自在に扱う様は見事というほかない。動きは非常に大胆で、予想に反して「和裁は荒っぽい仕事」だと言う。

◇道具
針、糸、指抜き、丸型、物差し、コテ釜、裁板。

◆草木染手機織物
唯一無二の布をめざして手間暇かけた仕事を
藤山千春さん・優子さん

植物から染料を取る、糸を染める、布を織る。その工程をすべてこの工房で行っています。織っているのは「吉野間道」と呼ばれる織物で、浮き織りといって立体的に仕上がるのが特徴です。柄や色の組み合わせで多様な世界を描き出すことができ、「もうこれでよい」ということはありません。また茜(あかね)や山桃など天然の植物から抽出する色は、媒染剤(ばいせんざい)の違いによってさまざまな色が生まれ、これもまたやるごとに新しい発見や驚きがあります。天然染料で染めた糸は、化学染料で染めた糸と比べると発色がまったく違います。布を身に付けていただければわかりますが、それは植物の光をまとったような感覚です。手間暇かかる仕事ですが、それだけに唯一無二のものが生まれます。

◇技
防染(染料で色が染まらないよう加工すること)した糸を作る工程は「絣(かすり)を作る」と言う。帯一反に対して約200個用意する。すべて手作業で行い、1日にできる数は10個程度。寸法が正確であること、ビニールテープでしっかり防染できていることが求められる。

◇道具
吉野間道を織るのにかかせない「高機(たかはた)」と呼ばれる織り機。色糸を巻いてあるのは杼(ひ)。

問い合わせ:商業・ものづくり課
【電話】5498-6335【FAX】3787-7961

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〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

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