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火が身近にあった時代

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東京都小平市

家にガス設備が整う前の時代の昭和30年ごろまで、小平の多くの家では、かまどやいろりなどで火を使う生活をしていました。
こうした火が身近にあった時代、多くの家ではおかまさま(火の神様)をまつる風習がありました。

■かまどやいろりを使う生活
昭和30年ごろまでの多くの家では、かまどやいろりを使って生活をしていました。現在のガスコンロのように、簡単に着火して火を使うことができなかったため、火の管理は生活の一部でした。
また、家屋には煙を逃す煙突はありませんでした。これは、火から出る煙が家屋の防腐・防虫に効果があったため、木造(かやぶき屋根)の家でも長く住むための工夫です。当時の家の中は、常に煙の香りがしていました。

■身近な危険
生活の中心に燃える火があったため、火事や子どもがいろりに落ちてやけどを負うなど、火が原因の事故が多く起きていました。そのため、火は丁寧に扱われていました。

□かまど
かまどは、土間(地面が土の台所)にあり、ご飯を炊く、食事の煮炊き、お湯を沸かすなどに使われていました。
火加減の調節は、まきの量や位置を調整したり、火に風を送ったりしなければならず、技術と労力が必要でした。

□いろり
いろりは、家族が集まる居間などにありました。煮物や汁物などの調理、暖房、いつでも使える火種として使われ、一年中いろりには火がたかれていました。
小平ふるさと村の平日の開館日には、いろりに火を入れているので当時の様子を見ることができます。

■火の神様 おかまさま
火は神聖なもので、その火を扱うかまどは神聖な場所として大切にされていました。そのため、かまどがある土間に神棚を作り、おかまさまをまつっていました。おかまさまは火の神様で、36人の子どもがいると言われ、どの家でもまつられていました。

■おかまさまとだんご
10月30日、小平ではおかまさまにだんごを供える風習があります。これは、おかまさまが出雲大社に旅立つ日に、旅立ちの土産に持たせるだんごで、人数分の36個のだんごを作り、土間の神棚に供えました。
10月末に吹く冷たい風は、おかま風とも呼ばれています。

■物日(ものび)(行事)を大切にする文化
だんごをお供えした翌日は、家族でだんごを焼いて食べました。こうした行事は、物日と言いました。物日には、特別な日にしか食べられなかっただんごやまんじゅう、うどんなどを食べたため、当時の人々は年間の行事を大切に、楽しみにしていました。また、種まきや収穫など農作業の目安にもしていました。

□お供えするだんご
数は、馬方(うまかた)の分を含めて38個にする家庭もあります。また、おかまさまが一度家の様子を見に帰ってくる中帰り(11月15日)にだんごを供えたり、帰ってくる日(11月30日)にうどんや赤飯を供える家など、さまざまな風習があります。

◆小平ふるさと村
◇小平糧うどん 9・10月の営業日
昔ながらの雰囲気の中で、郷土料理のうどんを食べませんか。
営業日:9月22日・28日・29日、10月の土曜・日曜日 午前10時から
※団体予約(10人〜30人で日曜日のみ)の利用は午後1時30分以降です。利用日の10日前までに問合せ先へ申し込んでください。

問合せ:武蔵野手打ちうどん保存普及会・江連
【電話】042-343-5153

◇おかまさまの展示
旧神山家住宅主屋のかまどにだんごを供えます。
日時:10月22日(火・祝)〜30日(水)

問合せ:小平ふるさと村
【電話】042-345-8155

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〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

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