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青梅市の文化遺産27「初音座」

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東京都青梅市

■初音座
市文化財保護指導員 東山啓子

「初音座」という芝居(しばい)小屋が、青梅駅前の交差点付近にありました。
開業時期は分かりませんが、「青梅案内」〈大正13(1924)年・青梅町役場発行〉によると、その前身は、「鶴壽亭(かくじゅてい)」と言われ、明治17(1884)、18(1885)年ごろから初音座という名称になったそうです。
建物は2階建ての大きな芝居小屋で、青梅街道から入る横丁は芝居横丁とも言われていました。
建物を入った所にデック(チケット売場)、さらに進むとモギリ(入場口)があり、下足番に履物を預けて中へ入りました。
客席は座敷で、三方には柾(まさ)目の杉板で黒塗りの板枠、金色の引き手金物の見事な板戸が立っていました。正面には舞台があり、下の奈落は材木がむき出しで、回り舞台は人力で回していました。2階席もありました。
客席の天井は格天井(ごうてんじょう)で、中央は白い漆喰(しっくい)で仕上げられ、真ん中に梅花の鏝絵(こてえ)があり、また、シャンデリアが下がり、その周りには鶴の鏝絵が描かれていました。
芝居小屋には、二宮歌舞伎や田舎回りの芝居、喜劇のほか、歌舞伎(戦後では市川八百蔵など)や見せ物も来ました。
また、岡晴夫、近江俊郎などの当時有名な歌手も大勢出演しました。
その後、経営状況が悪くなり、昭和25(1950)年ごろに売却され、建物は映画館(青梅大映)になりましたが、映画業界の衰退により、昭和50(1975)年ごろに閉館されました。

問い合わせ:郷土博物館【電話】23・6859

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