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【特集】言葉の壁を乗り越える 2

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栃木県那須塩原市

■情報はどのように伝わっているの?
現在は、新聞やテレビ、ラジオ、インターネット、広報誌など、さまざまなメディアから情報が発信されています。では、外国籍の人はどのように情報収集しているのでしょうか。ここでは、市内に住む外国籍の人へインタビューを行い、現状や何を求めているのかを紹介します。

○会話はゆっくり簡単な日本語で
路 華偉(ろ かい)さん
国籍:中国
母国語:中国語
中国での就職説明会で、日本企業に声を掛けられたことをきっかけに来日して4年目。日本に来る前の3カ月間、日本語を勉強してきた。今ではスムーズなコミュニケーションがとれるまでになったが、満足することなく、現在も動画などで日本語の勉強を続けている。

中国で少し勉強してから来日しましたが、言葉には苦労しました。来日当初は、ゆっくりと簡単な日本語で話してもらえるとありがたかったですし、何より方言を理解するのに苦労しました。今は、コロナ禍以前の日本語教室に通っていた経験と、自宅で動画を見ながら勉強を続けているので、少しずつ日本語も上達しました。インターネットで日本語の文章も読めますし、テレビも字幕を表示して内容が分かるようになったので情報は入ってきています。
最初は両親に心配されましたが、いろいろな魅力があるこの環境は好きですし、楽しんで生活したいですね。

○日本のルールを守れているか不安
ファン・ティ・トゥ・タオさん
国籍:ベトナム
母国語:ベトナム語
日本の文化や言語に興味を持っているタオさんは来日して2年目。現在は、市内のパン屋に勤務しながら日本語教室に通い勉強している。今では、ゆっくり話せば伝わるまでに上達した。最近、ベトナムに住んでいたころはめったに見られなかった雪に触れることができて感動。

日本に来たばかりのころは、日本語だけでなく、ごみの出し方など、文化の違いもあったのでとても不安でした。ベトナムでは温泉に水着で入りますし、車は右側を走っているんですよ。仕事と生活の両面でとても苦労しましたが、当時、職場の皆さんの助けがなかったら、もっと大変だったと思います。今でも助けてもらうことがたくさんありますし、「ありがとう」の気持ちでいっぱいです。
今は、主にインターネットで情報を入手していますが、ベトナム語での説明はほぼないので、さまざまな情報が多言語化されるとうれしいです。このまちが、これからもっと住みやすくなればいいですね。

○「当たり前」が一番難しい
ウエダ・バネッサさん
国籍:ブラジル
母国語:ポルトガル語
約20年前に来日。ブラジル人の夫と2人の子どもがいる。家庭では母国語のポルトガル語でコミュニケーションをとり、職場でも日本語は使っていない。日本語と英語は簡単な言葉なら聞き取れる。日本語の文章は、ひらがなとカタカナはある程度読めるが、漢字は苦手。

日本語が分からず、日常生活で苦労することはたくさんあります。行政などの通知だったり、お店の商品やポップに書いてあることだったり。インターネットの自動翻訳も、あまり精度が高いとは言えず、よく理解できないことがあります。
家族の中で日本語が一番上手なのは、学校に通っている子どもです。昔は、学校から子どもに「お母さんに伝えて」と通知を渡されることもありました。でも、子どもがポルトガル語に触れているのは家庭のみ。ポルトガル語で日常会話はできますが、語ごい彙力があるわけではないので、難しい日本語を何と翻訳したらいいのかはわかりません。なので、通知の内容は私には伝わりませんよね。
皆さんの「当たり前」が私たちにとっては一番難しいのです。やさしい日本語やローマ字併記などが、もっと広まってほしいですね。

◆「やさしい日本語」を使い伝える工夫をしよう
外国籍の人には、簡単な日本語であれば理解できるという人もいます。外国籍の人に伝えたいことは、「やさしい日本語」を意識して伝えることが大切です。あいまいな表現や難しい言葉はなるべく使わないで、一文を短くするようにしましょう。

〈やさしい日本語の例〉
・少々お待ちください →少(すこ)し 待(ま)って ください
・ご参加くださいますようお願い申し上げます →参加(さんか)して ください
・土足厳禁 →くつを ぬいで ください

◆困ったときは…「外国人生活相談窓口(Free Counseling for Foreign Residents)」を利用しよう
この窓口は、外国籍の皆さんが生活する中での「分からないこと」や「不安なこと」を相談できます。日本語で書かれた通知を翻訳したり、市役所窓口での通訳や申請書類の記入を手助けしたりすることが多いです。また、日本人の皆さんからの「ごみステーションにごみの出し方を掲示したいので、翻訳してほしい」といった要望にも対応しています。
「知っていなければならないこと」が外国籍の皆さんには伝わっていない場合がよくあります。周りに困っている外国籍の人がいたら、この窓口を案内してください。

If you have any problems,please contact the”Free Counseling for Foreign Residents”counter located at the first floor in the Nishinasuno Branch Office which is open every Friday.English,Spanish and Portuguese are available.

○外国人生活相談窓口
日時:毎週金曜 午前9時~午後4時
場所:西那須野支所 1階
対応言語:英語、スペイン語、ポルトガル語

問い合わせ:本庁舎秘書課
【電話】0287-62-7324

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