■リーダー研修会 偏見や差別の根源は、家庭や地域・職場の「常識/当たり前意識」を見直すことから
今年度の「人権問題研修講座リーダー研修会」は、7月14日に地域推進部会を、26日に団体推進部会をそれぞれ開催しました。今年度も新型コロナウイルスの感染拡大で、長引く自粛生活に伴い、不安やストレスが高まり、様々な人権問題も各地で発生しています。こんな時だからこそ、私たちの人権意識を高めるための機会として、様々な形で人権学習の機会を持っていただきたいと思います。多数が集まっての人権学習会は難しいですが、各自治会・団体の状況に合わせ、できる範囲、できる形で、自治会・団体における人権学習の機会を確保していただくようお願いします。皆様の積極的な参加、ご協力をお願いします。
▼コロナ禍を踏まえた人権学習の在り方
▽集まって学習*感染対策を万全にして
・講師をお願いし、学習をする。
(テーマ例)「日々の地域の常識と人権」
#自治会役員のみ
普段集まりにくい若手会員少人数で
・DVDを活用する。
(テーマ例)「LGBTQ」「ネット差別を許すな」
#自治会役員のみ
#男女別または年齢別で小グループに分けて、数回開催する。
▽家庭学習*家庭学習資料を活用
中学生の人権作文を題材に、家庭で学習し、「一口感想」を提出する。
(作文テーマ例)
・「小さな人権」(子どもの人権)
・「待つ」(高齢者の人権)
・「被害者と加害者」(被害者の人権)など
昨年度は、コロナ禍で開催が難しい状況の中、何とか開催できないかと模索いただき、ありがとうございました。
他の自治会や団体の実施における工夫を参考に、今年度の学習会の開催をお願いします。
▼講師を招いて
・コロナ禍により、なかなか地域住民が集まって学習する機会がない中、大変貴重な人権学習が実施できました。できる限り感染対策を行い、参加人数を制限して実施し、結果的にクラスターなどが発生することがなく本当によかったです。膝を交えて話し合うことが一番ですが、このような社会状況においては、ICTを活用し、オンライン形式の学習会を実施する手法も必要であると感じました。
▼DVDを活用して
・コロナ禍のため、区民全員の参加とせず、縮小して区役員のみで開催しました。DVD「サラーマット」を視聴し、意見交換を行い、各自で感想・意見をワークシートに記入してもらいました。その後、年代別の2人に発表してもらい、最後に会長がまとめをする形になりました。
▼家庭学習資料を活用して
・新型コロナウイルスの感染防止のため、例年の集会型の人権学習会は中止となりました。そのため家庭学習として、中学生の人権作文を資料配布し、各家庭でこの資料をもとに人権学習を実施してもらいました。「一口感想」の回収が116枚もあり驚いています。例年の集会型の学習会では参加者が40名にも至らず困っていたからです。今後は多くの方が関われるよう、例年の集会型だけではなく、家庭学習型も加えていくといいと思いました。また、例年課題になっていた若い方や女性も参加されるようになりました。
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