明けましておめでとうございます。
村民の皆様それぞれに輝かしい新年をお迎えのことと思います。本年も昨年同様、教育委員会へのご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
さて、今年の十干十二支は「癸卯」(みずのと・う)。「癸」は物事の始まりと終わりを意味する他、「種が計れるほどの大きさになり、春の間近でつぼみが花開く直前である」という意味になるのだそうです。そして「卯」ですが、この字の形は門に似ており、「門が開いているようにみえる」ことから「冬の門が開き、飛び出る」という意味があるのだそうです。これらのことから、「癸卯」には、「これまでの努力が花開き、実り始める」といったとても縁起のよいことを表していることになります。そのようなとてもよい縁起の年。これまでの新型コロナウィルス感染症拡大の影響やロシアのウクライナ侵略を反映した円安、また物価の高騰等からだんだんと状況が好転し回復の兆しがみえてくるのではないかと期待するところです。
令和5年は村の義務教育が大きな転換点を迎えます。「癸卯」年に因んでというわけではありませんが、義務教育学校が始まる年になります。これまでは小学校教育と中学校教育はそれぞれ別個のものとして受け取られがちでしたが、どちらも義務教育。学びの連続性を強め、9年間一貫性のある教育体系に移行します。より大きい集団の中で、社会性を育て、コミュニケーション能力を高めます。後期課程(今までの中学校)の先生が前期課程(これまでの小学校)高学年の児童に専門教科の指導をするなど、小学校・中学校の垣根を越えた学びが始まろうとしています。この新しい学び舎の名前は「水上学園」。県南で初めての義務教育学校になります。初めてのことですから戸惑いもあるだろうと思います。教師と子ども、子ども同士、保護者と教師、学校と教育委員会、話し合いながら、アイデアを出し合いながら問題を解決し、よりよい学校環境になるよう進めてまいります。
単に子どもの数が減ったから統合するのでなく、子どもたちが卒業後に村外に出た時胸を張って「水上の子」だと言えるような新しい学校の形にしたい。ふるさとの良さを理解し、村に生まれ育ったことを誇りを思い、将来ふるさとに、そして社会に貢献できる人材に育ってほしいとの願いがあります。
応援をどうぞよろしくお願いします。
しばらくは後期課程が旧中学校校舎、前期課程が旧岩野小校舎を使って学びます。中学校敷地に教室等の増築ができれば、同じ敷地に集まり、一体型義務教育学校水上村立水上学園となる予定です。
水上村教育委員会教育長
西野 健
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