・ロアッソくん
8020推進員として、歯と口の健康づくりのために活動中です。
むし歯をつくらないためには、どうしたらいいんだろう?
まずは正しく知る、そして行動を起こすことで、むし歯ゼロをめざしましょう。
◆全国的に見て、熊本市の子どもたちはむし歯が多いの?少ないの?
・残念ながら、政令指定都市の中でワースト1位です。
本市は1歳6か月児、3歳児ともにむし歯有病者率が20政令指定都市の中でワースト1位であり、むし歯が多い地域です。最も少ない名古屋市の約3倍のむし歯有病者率になります。
令和4年度政令市母子保健主管課長会議資料
◆どうしてむし歯ができるの?
(1)「食物(糖分)」(2)「細菌(むし歯菌)」(3)「歯の質」の3つの要因が重なったときにむし歯ができます。
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予防するにはどうすればいい?
(1)糖分を含む飲食物は回数を少なくしましょう
(2)ていねいに歯みがきをしましょう
(3)フッ化物を利用しましょう
◆1つ1つ見ていきましょう!
1.おやつのとり方
・だらだら食べはやめましょう
口の中は普段中性ですが、食べ物が入ると酸性に傾き、pHが5.5以下になると歯の表面が溶け出します(脱灰)。時間が経つと、だ液の働きで中性に戻り再石灰化しますが、ちょこちょこ食べているとむし歯リスクが高まります。
※詳細は本紙P2をご覧ください。
・ここもポイント!
おやつは3回の食事で不足するエネルギーや栄養素を補う第4の食事(補食)です。
むし歯のリスクを高める甘いお菓子や甘い飲み物ばかりにならないようにしましょう。
おやつのポイント
(1)時間を決める(2~3時間空ける)
(2)量を決める(お皿に出して食べる量を見せる)
2.歯みがきのポイント~仕上げみがきを習慣づけましょう~
・歯が生え始めたら指やぬらしたガーゼで優しく口の中を触り、口元への刺激に慣れる練習をしましょう。
・仕上げみがきをするときは、頭を安定させて、口の中がよく見えるように「寝かせみがき」の姿勢をとりましょう。
・子ども用と、仕上げ用歯ブラシの2種類を用意しましょう。
・小学4年生頃まで、大人が仕上げみがきをしましょう。
※1回のみがく秒数を決めるなど工夫して、終わったらしっかりほめましょう。
3.フッ化物で歯を強く!~始めようフッ化物健口(けんこう)~
フッ化物には、歯の質を強くする、むし歯菌の働きを弱める、初期むし歯を修復するという3つの作用があります。
乳歯は永久歯と比べて、表面のエナメル質などが薄く、やわらかくてむし歯になりやすく、進行も早い特徴があります。
効果的にフッ化物を利用して歯をむし歯から守りましょう。
※フッ化物の使い方
(1)フッ化物配合の歯みがき剤を使う
フッ化物が含まれた歯みがき剤で、毎日歯をみがきます。注意点は、フッ化物を洗い流してしまわないように使用後のうがいは軽く1回。うがいができないうちは、スプレーやジェルタイプを使用しましょう。
使用量の目安:
・6か月~2歳本人の切った爪程度の少量
・3~5歳5mm以下
(2)歯科医院でフッ化物塗布
3~4か月ごとに塗布を受けましょう。継続することでむし歯予防効果が高まります。
(3)フッ化物でぶくぶくうがい
本市では、保育所や小学校などにおいてフッ化物洗口に取り組んでおり、全施設での実施をめざしています。
4・5歳児は週に5回、小学生は週に1回、洗口液を使って1分間うがいをします。
◆その他にできる大事なことはなんだろう?
・教えてくれたのは
熊本市歯科医師会 会長 宮本 格尚(みやもと のりひさ)さん
◇1歳を目安に歯科医院デビュー
今は子どもの時から定期健診を受けて、悪くなる前に予防をする時代です。定期的にかかりつけ歯科医に行き、むし歯予防に取り組むことが、生涯、自分の歯でなんでもおいしく食べられることにつながります。長く通うことができる「かかりつけ歯科医」を見つけましょう。
◇むし歯菌は赤ちゃんにうつります
生まれたばかりの赤ちゃんにむし歯菌はいません。お父さんやお母さんなどまわりの大人から、だ液を通してうつります。出産前に家族みんなが歯科医院を受診して、むし歯の治療を済ませるなど、お口の中をきれいにしておくことが大切です。
家族みんなでむし歯予防に取り組もう!
問合せ:熊本市口腔保健支援センター(健康づくり推進課)
【電話】096-361-2145
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