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JR豊肥本線は復旧するの? JR九州が復旧作業に着手しています

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熊本県阿蘇市

平成28年の熊本地震により通勤通学や観光に利用され続けてきたJR豊肥本線が寸断されました。
被災から2年半が経過した現在も、阿蘇駅~肥後大津駅間は不通となっています。通勤通学には臨時的な措置としてバス輸送が行われていますが、通常ダイヤより本数が少なく、日曜日は運行していないなど、不便な状況が続いており、一日も早いJR豊肥本線の復旧が望まれています。
そこで、10月9日に阿蘇市町村会と同議長会でJR九州の本社に行き、早期復旧に向けた要望活動を実施しました。JR九州からは、「国や自治体と連携しながら1日も早い復旧を目指す」と回答をいただいています。
今回は、平成29年4月に開設されたJR豊肥本線復旧事務所の淵脇所長に豊肥本線の現状や復旧までの計画について話を聞きました。

■復旧事務所の所長さんにお話を聞きました
Q.JR豊肥本線は何箇所くらい被害が出ているか
A.JRでは、駅や橋りょう、トンネル、盛土、斜面、排水設備などを「土木設備」。レールやバラス、枕木などの設備を「軌道設備」と呼んでいます。土木設備は、阿蘇駅~肥後大津駅間で約50箇所が被災しています。軌道設備は全線にわたって修復が必要です。

Q.阿蘇市内の施設や設備ではどんな場所が被災しているか
A.阿蘇市内に限れば、市ノ川や堀川(永草)、水口(下西黒川)などの橋りょうが被災したほか、多数の排水設備や盛土(線路の基礎部分)が被災しています。それらの被災した土木設備の復旧工事は今年度中におおむね完了する見込みです。土木設備の復旧工事完了後は、順次軌道設備の
復旧工事に着手していきます。

▽不通となっている区間
(全区間で土木設備復旧中)
阿蘇駅
|━水口橋りょう被災
内牧駅
|━市ノ川橋りょう・水口橋りょう被災堀川橋りょう被災 路盤沈下
市ノ川駅
|
赤水駅
|━立野斜面崩落による線路寸断箇所
立野駅
|
瀬田駅
|
肥後大津駅

Q.豊肥本線の開通時期は
A.現時点では開通時期の見通しは立っていません。
現在も立野地区の線路沿いの斜面には多くの亀裂があります。そこで、県が中心となり「立野地区亀裂対策検討委員会」を立ち上げて調査をしています。
また、立野地区では国や県が斜面の崩壊防止事業などを行っており、阿蘇地区では道路工事などが行われています。それらの工事との調整を図りながら復旧を進めており、全ての事業が早期に完了できるよう関係者間で協議をしているところです。

Q.復旧した場合はどのようなルートを通るのか
A.以前のJR豊肥本線と同じルートを通ります。地震により山の形が変わったため、カーブの形などは変わるかもしれませんが、スイッチバックも含めて以前のルートから変更しない計画です。
なぜなら、鉄道は3・5%以上の勾配で線路を敷設することはできません(国道57号二重峠トンネルの勾配は4%程度)。阿蘇方面へ向かうには、どうしてもスイッチバックが必要となるため、別ルートでの復旧はできません。

Q.立野駅~肥後大津駅間を先に復旧させるのか
A.豊肥本線全線(阿蘇駅~肥後大津駅)を早期に開通させることが私達の目標です。このため、最も早く全線が復旧できる方法を検討しているところです。
立野駅~肥後大津駅間は先行的に復旧工事に着手しましたが、これは当該区間の被災規模が非常に大きく、施工が困難であることが予想されたためです。立野駅~肥後大津駅間を優先的に復旧させているわけではなく、全線復旧に向けて各エリアともに全力で復旧工事に取り組んでいます。

Q.JRの工事に関しては動きが見えないとの声があるが
A.平成29年4月から復旧工事に着手しており、ことしの4月にも工事の概要を報道発表しています。ただし、立野地区に注目が集まり、ほかの被災箇所の復旧工事にスポットが当たっていないため、情報発信の方法は、今後検討していきます。

Q.解体されている赤水駅と内牧駅の駅舎はどうなるか
A.豊肥本線が全線開通する前までに、駅設備の復旧工事が必要になります。どのような形の駅設備になるかは決まっていませんが、駅機能を無くすようなことはありません。

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