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第四次七尾市子どもの読書活動推進計画 子どもと楽しむ本の世界(2)

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石川県七尾市

■学校 School
▽子どもと読書をつなぐ
市内の各小中学校では、子どもと読書をつなぐ活動を行っています。子どもが読書や「おはなし」に触れる機会をつくろうと、1時間目の授業が始まる前に読書をする「朝読書」や、保護者や地域のボランティアによる読み聞かせなど、さまざまな活動に取り組んでいます。

▽読書活動に力を入れる天神山小学校
天神山小学校は、平成27年度に子どもの読書活動優秀実践校文部科学大臣表彰を、平成28年度には高橋松之助記念「朝の読書大賞」を受賞するなど、子どもが読書活動に対する意識を高める取り組みが全国で評価されました。同校では、学校全体の年間読書目標冊数を決め、毎日の朝読書や、個人の目標冊数を達成した児童を表彰する「多読賞」、夏休みなどの期間中に家族で本の感想を書く「うちどくノート」などに、継続して取り組んでいます。今年度の目標は4万冊。2月中旬には目標を達成し、取材をした2月末時点で4万1059冊でした。コロナ禍で自由に図書室に出入りできなくなっているため、本を借りられる機会が減っているにもかかわらず、読書数は前年度よりも増えているそうです。天神山小学校の子どもたちが、積極的に読書に取り組んでいることが分かります。

▽家庭でも読書の機会をつくる
「家読(うちどく)」は、家庭で行う読書のことで、全国的にも広がりを見せています。うちどくノートは市立図書館が、子どもの読書の機会を増やそうと作ったノート。市内の小学校で配布され、夏休みなど学校の長期休業期間中の宿題としても活用されています。
学校の図書室で借りた本だけでなく、図書館で借りた本や自宅にある本を読んでも記録することができます。本を読み終えたら、その本の題名や作者、感想を記入し、お父さんやお母さんから一言を書いてもらいます。

▽一人一人に合う本は、会話から見つける
天神山小学校学校図書館司書 藤原愉菜さん
司書の仕事は、図書室の管理はもちろん、児童一人一人に合った本選びの手助けもします。児童との会話の中からヒントを得て、その子が好きそうな本を選んでいます。心掛けているのは、普段からいろいろな種類の本をとにかく開いてみること。知っている本が増えれば、子どもたちにお勧めできる本の幅も広がります。天神山小学校は、児童の読書量がとても多い学校です。本に興味がない子には興味を示すように、本のジャンルに偏りがある子には違うジャンルの本を読むようになど、量だけでなく読書の質を高めていくよう、助言していきたいです。

今年度の冬休み期間中に読書した数が15冊と、校内で一番多かった天神山小学校2年生の高間湊士くん。冬休み以外でもほぼ毎日、本を読んでいます。お母さんの智香さんによると、小さい頃から自宅に絵本を置くようにしていたそうです。弟や妹も湊士くんの影響を受けて「読んで」と絵本を持ってくるように。特に子どもにとって、身近な人の読書をする姿は「本が面白いもの」として映りやすいのうち中学生には「読書通帳」どくノートのおかげで親子の会話が増えましたかもしれません。

▽うちどくノートのおかげで親子の会話が増えました
高間湊士くん、智香さん
うちどくノートに取り組むときは、ただ本を読むだけでなく「どんなことが書いてあった?」「どんなふうに感じた?」と内容を聞くようにしています。うちどくノートがあることで、親子が話すきっかけになっています。子どもの考えが聞けるので、とてもいい取り組みだと思います。

▽中学生には「読書通帳」
中学生になると、うちどくノートから読書通帳に切り替わります。読んだ本を記録するのは同じですが、本1冊ごとに家族からの一言をもらうのではなく、読書通帳の上限20冊まで達成したときにもらいます。
七尾中学校で取り組んだ読書通帳の中から、家族からの一言を紹介します。
・テレビを観ながら日常会話の中で「この言葉は本で見たことがある」と話すことがあります。本の中で語彙を増やしているのだと感心しています。(Yさん)
・本屋さんで一緒に本を探すのが楽しいです。これからもいろんな本に挑戦してね。親子でいっぱい本を読もうね。(Kさん)
・数学の本は習っていないことの方が多くて難しかったかな?3年生くらいでまた読むといいね。(Tさん)

▽読書の世界で豊かな心を育ててほしい
天神山小学校 松井敏史前校長
平成29年度に天神山小学校に着任したときから、読書に熱心な学校だと感じていました。休み時間には、本を入れるかばんを手に図書室へ向かう子が多く、低学年から図書室を利用する習慣が身に付いていることにとても感心しています。子どもたちには、心を育てることが一番大事です。本を読むことで実際には経験できないことを知ることができ、それに対する感情を持つこともできます。本の主人公と自分をつなぎ合わせることで、豊かな心を育て、素敵な人間に育っていくと思います。ぜひ子どもたちには、読書の世界を楽しんでほしいです。

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