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特集 10代のターニングポイント

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福岡県宮若市

将棋、卓球、サッカー・・・。最近世間をにぎわせている10代のめざましい活躍。ここ宮若にも、この夏全国の頂点を目指す3人の10代がいます。今回は、彼女たちの強さの裏にある、それぞれのターニングポイントに迫ります。

・新体操 清水 琴音(17)
・ソフトテニス 有吉 羽菜(11)
・野球 渡辺 彩乃(12)

●悔しさがもたらした集中力 〜大切な試合で見せた成長〜

・清水琴音さん(17)【しみず ことね】
6歳から梶原新体操クラブで新体操を始める。フープとリボンで得点を競う県予選個人総合の部で優勝し、8月に山形県で行われる全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場。東海大学付属福岡高校3年生。

◇アクシデントにも負けない力
「新体操は中学で辞めるつもりでした。ただ、中学最後の大会の決勝で敗れた悔しさが残っていて、高校に入っても続けようと思いました。もしその決勝で勝っていたら、新体操は辞めていたかもしれません」と、中学校最後の試合を振り返りながら話してくれた清水さん。
全国大会がかかる大切な試合で結果を残すことができなかった悔しさ。この悔しさこそが、その後の清水さんを飛躍させる原動力となります。
指導する梶原新体操クラブの梶原多栄子さんは、「中学校までは大切な試合でミスが出ることがありましたが、高校生になって集中力が増し、大切な試合でもミスが少なくなったんです」と、成長した点を語ります。
この言葉を象徴する出来事がありました。5月に行われた県予選大会、フープとリボンの合計得点で争われる個人総合の部に出場した清水さんは、競技中にフープが天井に当たるアクシデントに見舞われます。フープの軌道が変化がする上、落とせば減点となってしまう状況の中、見事キャッチに成功。
しかし、本人は演技に集中していたため天井に当たったことに気づかず、観客からの歓声と周囲からの言葉で初めて気がついたと言います。競技中に集中力を切らさず好演できたことが、フープでの全体二位の高得点につながったのです。

◇苦手種目を克服し 高校最後の夏へ
もう一種目のリボンは、清水さんの苦手種目。この大会に向けて、今年から本格的に練習を始めました。「リボンを集中的に練習している時には、フープの練習をしたくなる時もありました」と語るように、自分の気持ちを抑え、特訓を続けました。
その結果、リボンでは全体一位。フープの得点と合わせて見事総合優勝を果たしました。
「練習はきついけれど、納得のいく演技ができた時や、よい結果が出て先生たちやチームメイトが喜んでいる姿を見ると、新体操をやっていてよかったなと思います」。
三年前の悔しさと周囲への感謝を胸に、高校最後の夏に挑みます。

●恐怖心からの脱却 〜強みを最大限に生かすために〜

・有吉羽菜さん(11)【ありよし はな】
6歳から宮田ジュニアソフトテニスクラブでソフトテニスを始める。得意技は前衛でのスマッシュとボレー。7月に滋賀県で行われる全日本小学生ソフトテニス選手権大会に出場。宮田小学校6年生。

◇挑戦する気持ちが自分の強みを引き出す
「小学一年生の時、学校で配られたチラシで宮田ジュニアソフトテニスクラブがメンバーを募集していることを知り、兄と一緒にこのクラブに入りました」と、ソフトテニスを始めたきっかけを話してくれた有吉さん。
クラブに入って間もない小学二、三年生の頃は、試合に負けた時や練習がきついと感じた時は競技を辞めたいと思っていたそうです。
そんな時、ダブルスで前衛をやってみないかと中村近義監督から提案を受けます。以前からやってみたいと思っていたダブルスの前衛。すぐに挑戦することを決意します。
実際に練習を行ってみると、ボールを捉える時にラケットの面をうまく作ることができた有吉さんは、スマッシュやボレーを次々と決めました。中村監督も「面作りのうまさは県内で一、二位を争うレベルだと思います」と、強みを話します。

◇恐怖心に打ち勝ち成長した姿を見せる
ダブルスの前衛は、近距離からの速いボールを打ち返さなければならないポジション。有吉さんは、それをうまく打ち返すことができませんでした。その理由を「小学校低学年の時に顔面にボールが当たったことがあり、これがトラウマになって避けてしまっていました」と、話します。自分でも分かっていた、正面へ来たボールへの恐怖心。それを克服しようと監督やコーチと特訓した結果、体は逃げずに相手のコートへ打ち返すことができるようになり、一回り成長できたと言います。
小学四年生の時以来、二度目の全国大会となる今回。「監督やコーチから教わったことを生かして頑張りたいです。そして、正面に来たボールは怖がらずに取って試合に勝ちたいです」と、意気込みを話します。
弱点を克服して臨む今大会。猛練習で身につけた技術を自信に頂点を目指します。

●兄との練習で得た自信 〜速球への慣れが生かされた時〜

・渡辺彩乃さん(12)【わたなべ あやの】
7歳から若宮ペガサスで野球を始める。チーム1の打撃力が最大の持ち味。8月に埼玉県で行われる、全日本女子学童軟式野球大会の福岡県選抜チームに選出される。宮田南小学校6年生。

◇適性を開花させた兄とのキャッチボール
「もともとは水泳とエレクトーンをしていたのですが、兄が若宮ペガサスで野球をやっていたことや、友達に誘われたこともあり始めることにしました」と、野球始めるきっかけを話してくれた渡辺さん。当初は、野球にあまり興味がなかったという渡辺さんに転機が訪れたのは、小学五年生の時です。上級生が小学校を卒業してチームを離れたことがきっかけで、守備位置が外野からキャッチャーへと変更になります。
キャッチャーというポジションは、投手が全力で投げる速球を受けるため、最初はボールに対する恐怖感があり、しっかりと捕れるようになるまでに時間がかかるといいます。
しかし、「昔から兄とキャッチボールをしていて、速いボールを捕ることには慣れていたので、戸惑いはありませんでした」と、話します。普段から何気なく行っていた兄とのキャッチボールが、渡辺さんのキャッチングへの自信を高め、飛躍へと導いたのです。

◇守備だけでなく打撃でもチームに貢献できる存在へ
キャッチングのうまさを生かした守備力だけでなく、打撃力も持ち味だという渡辺さん。チームを指揮する父・渡辺賢一監督も「打球の飛距離と速さはチーム一だと思います」と、娘・彩乃さんの打撃能力を評価します。
練習や試合を重ねた結果、当初は野球にあまり興味がなかったという渡辺さんも、「ホームランを打った時やキャッチャーフライを捕った時、盗塁を刺した時がすごく嬉しいです。これからもたくさん練習をして、高校では女子野球の強豪校に入りたいです」と、語るほど野球への思い入れが強くなりました。
昨年の福岡県選抜チームは、準々決勝で敗れ惜しくもベスト8に終わりました。今年は福岡県選抜チームの一員として、昨年を超えるベスト4を目指します。

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