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「悪疫退散(あくえきたいさん)」打ち上げ花火に願いを込めて

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福島県二本松市

いつ
日の出が来るか分からない
だからこそ
いつか来るゴールに向かって
歩みを止めずに進んでいく
~二本松の花火師~

花火は、悪疫退散を目的として打ち上げられたことが起源ともいわれており、復興を願う花火も多く打ち上げられています。
二本松市内で唯一、花火の製造だけでなく、販売・打ち上げも行っている有限会社川崎火工服部煙火店の服部政和さんは、6月1日に全国各地で開催された「Cheer up(チアアップ)!花火プロジェクト」に参加しました。
5月初旬からスタートしたこのプロジェクト、全国の花火師たちがテレビ会議を重ね、当日は163者もの花火事業者が参加しました。
もし、緊急事態宣言が解除されなければ花火の打ち上げを中止すると決まっていた中、昨年の台風第19号や新型コロナウイルス感染症からの復興を願って打ち上げられ、二本松の夜空を彩りました。
花火の製造は、今でも8割が手作業。
まずは、「火薬の配合」そして「造粒(ぞうりゅう)」。この「造粒」の工程では、『星』と呼ばれる火薬の球を作ります。大きな釜を使って少しずつ火薬や粉を加え、この作業と乾燥を何度も繰り返して、『星』が出来上がっていきます。そして、花火の玉に込め、仕上げに紙を貼ります。
服部煙火店では3年目になる若手社員も腕を磨いています。最終的なゴールが明確にあるわけではない「職人」の技術、若手の競技大会など、目標に向かって、一歩ずつ、ひたむきに頑張っています。
花火は、安全な距離を保つことが出来れば、市内どこでも上げることが出来ます。服部煙火店で製造している花火で最も大きなサイズは1尺(約30cm)。玉に『星』を詰めるのに丸1日掛かりますが、直径300mにもなる大きな花が夜空に咲き、一瞬で消えてしまいます。服部さんに花火への想いを伺うと、「費やした時間の分だけ精巧な花火が出来る。ヨーロッパやドバイ、世界各国に花火はありますが、きれいな真ん丸に色が出る日本の花火は世界最高の技術。この技術を繋いでいきたい。」と、花火師としての気概が伝わってきます。また、「観てくれた人たちの反響の声が励みになるし、大事にしたい。」とも話してくれました。
最も思い出に残る打ち上げは、横浜の海上で船から打ち上げた花火とのこと。花火師の逃げ場が全くない中での打ち上げは、とてつもない緊張感だったそうです。二本松で行われている「四季花火プロジェクト」。Cheerup!花火プロジェクトとは別に、春夏秋冬の季節に合わせて花火を打ち上げています。夏の夜空を彩るのは8月17日19時から。天候にも左右されますが、龍泉寺(二伊滝)で予定されています。
下を向いてしまいそうになる2020年夏。
こんな時だからこそ、夏の風物詩を見上げてみてはいかがでしょう。

■~Cheerup!花火プロジェクト~
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、1日も早い収束を祈願し、全国の花火師たちが花火をつくり、打ち上げることで、ひとりでも多くの方の希望の光となるように全国各地で一斉に花火を打ち上げるプロジェクト。
花火を鑑賞するために、大勢の人たちが集まらないよう、打ち上げの時間や場所は明らかにされない。

■服部 政和(はっとりまさかず)さん
高校卒業後、県外で花火の修行をし、地元に戻ってきて24年。
自身の学生時代、夏の思い出と言えば、花火の手伝いをしながら過ごすこと。今では、高校生の息子さんも、昔の政和さんと同じように親子一緒に夏休みを過ごしています。
服部煙火店は明治30年創業。今年で創業123年目。政和さんは5代目。

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〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

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