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つなぐ つむぐ あきたの未来

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秋田県

『仲間が「うまい!」と頰張ったご飯は、当たり前に食べてきた実家の米。
農業は人を幸せにできる、そう確信しました。』

2代目となる父・松橋稔(まつはしみのる)さんの下で目下修行中なのが、就農して9年になる拓郎さん。「仕事を通して誰かに喜んでもらいたい」というのが、拓郎さんの思いです。栽培だけでなく、加工やコミュニティーづくりにも積極的に取り組むその熱意の裏側をのぞきました。

・「農家がつくる日本酒プロジェクト」では随時イベントを開催し、メンバー同士の交流を図っている。
・じゃがいもを提供している「グルメストアフクシマ」(男鹿市)に出向き、コロッケの製造過程を体験。
・高校・大学時代はボート部に所属。現在は大潟村のクラブチームで、主に中学生を指導している。

【食べる人も、育てる人も幸せ。そんな“農業で幸せが広がる未来”を目指して。】

◆農業の可能性を気付かせてくれた、仲間の笑顔

「大潟村松橋ファーム」は大潟村で約40年の歴史を持つ農家。米や野菜の栽培のほか、加工品の企画などにも積極的に取り組んでいます。新事業の仕掛け人は、3代目の松橋拓郎(まつはしたくろう)さん。持ち前の感性と行動力で家業をサポートしています。
農業を志したのは大学1年生の頃。「所属していたボート部の合宿所でウチの米を使ってくれることになったんです。みんな『うまい、うまい!』って食べてくれて。それまで当たり前に食べてきた実家の米が喜ばれていることが純粋にうれしかったし、『農業って、人を笑顔にする仕事なんだ』ということを実感しました」。
進学したのは教育学部でしたが、「自分の関わりが誰にどう影響するのか分かりやすい職業に就きたい」という思いは家業である農業でかなえられるのでは、と感じ始めた拓郎さん。未来への道筋は、教師から農業へと変わっていきました。

◆同じ思いのある人と一緒に可能性を広げていく

大学を卒業後、8カ月ほど、北海道の農家の下で農業の基礎を学び大潟村に戻ってきた拓郎さん。当時は、米と少しの野菜を育てる程度の規模でした。「まずはホームページを立ち上げて…それから徐々に販売に力を入れるようにしました」。現在はアスパラガスやジャガイモ、ショウガなど多数の野菜を栽培するほか、ネットショップを開設し、お米や野菜をオンラインで全国各地に販売できるようになりました。
拓郎さんの活躍は、栽培だけにとどまりません。加工品販売にも積極的に参加し、男鹿市の精肉店「グルメストアフクシマ」や潟上市の佃煮(つくだに)店「佐藤徳太郎(さとうとくたろう)商店」とのコラボを行っているほか、酒米を栽培し、五城目町にある酒蔵「福禄寿酒造(ふくろくじゅしゅぞう)株式会社」との「農家がつくる日本酒プロジェクト」を進めています。
「物理的な距離よりも、精神的な距離感を大切にしたいと考えています。だからこそ、思いに共鳴できる人がいれば一緒に仕事がしたいんです」。ただ材料を提供して終わるのではなく「自分たちが育てた野菜が、どんな風に形を変えていくのかを知りたい」と、実際に製造過程を体験することも。そんな拓郎さんの行動力と情熱が信頼を重ね、取引先との揺るぎない関係が築かれています。

◆小さくても大切なもの。その積み重ねが未来を変える

就農から9年。今も昔も変わらないのは、「自分の仕事で誰かに喜んでもらいたい」という思い。「農業に興味を持ち始めた頃は、『日本を変えるんだ!』と意気込んでいました(笑)。でも今は目の前のお客さん、取引先との関係を大切にすることが一番大事。そういう日々の積み重ねが、結果として少しでも周りの人たちの幸せにつながっていけば幸いです」。
こぎ出した先は、地域農業全体の明るい未来。拓郎さんの挑戦は始まったばかりです。

◇佐藤徳太郎商店(潟上市)とのタッグで、「畑の佃煮シリーズ」を展開中。試行錯誤で完成させた「生姜(しょうが)の佃煮」は、自信の一品。

■農家がつくる日本酒
酒米の「秋田酒こまち」や「改良信交」を栽培し、福禄寿酒造とコラボ。当プロジェクトのメンバーになると、裏ラベルにメンバーの名前を掲載してもらうことができる。
【HP】http://noukanosake.strikingly.com

大潟村松橋ファーム
【HP】http://matsuhashifarm.com/

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