
■ケース6(最終回)やけどをしてしまったら
日常生活での突然のケガや、急病の方に対する、「応急処置」などを紹介します。
やけどは、熱いお湯や油が身体に触れるなどすると生じます。やけどをしてしまったら、まずは患部を流水で冷やし、やけどの程度に応じて、次の処置をしましょう。
■水で冷やすときのポイント
・水道水などのきれいな流水で、10~20分程度冷やす
・靴下などの衣類を着けている場合は、着衣のまま冷やす
※時計や指輪などは外す。
※氷などを当てると悪化する場合があるため、使用しない。
□浅いやけど
目安:皮膚が赤くなり、ひりひり痛む
処置:患部を流水で冷やす
□中くらいの深さのやけど
目安:水ぶくれができて、強く痛む
処置:患部を流水で冷やし、水ぶくれは破かずに、病院で手当を受ける
□最も深いやけど
目安:皮膚が真っ白になったり、黒く焦げたりしている
※痛みがない場合がある。
処置:患部を流水で冷やし、必ず病院で手当を受ける。やけどが広範囲な場合は、119番通報し、救急車を呼ぶ
■119番通報が必要な場合
・やけどが広範囲な場合
・ガーゼで覆いきれない大きな水ぶくれができた場合
・顔面や陰部のやけどの場合
・皮膚が真っ白になったり黒く焦げたりした場合
■特に注意!子どもがやけどをした場合
子どものやけどは、比較的小さなものでも命に関わることがあります。やけどの程度に応じて次の処置をしましょう。
□浅いやけど
目安:やけどの範囲が子どもの手のひらよりも狭く、水ぶくれがない
処置:患部を流水で冷やし、診察時間内に医療機関を受診
□中くらいの深さのやけど
目安:やけどの範囲が子どもの手のひらよりも広く、水ぶくれがある
処置:患部を流水で冷やし、水ぶくれは破かずに、小児救急対応医療機関を受診
□最も深いやけど
目安:やけどの範囲が大人の手のひらよりも広く、皮膚が真っ白になったり、黒く焦げたりしている
処置:119番通報し、救急車を呼ぶ。救急車が来るまで患部を流水で冷やす
問合せ:救急課
(【電話】221-0126)
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