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調査員 から 一言 私と『高森町の動植物』 Vol.3

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長野県高森町

令和2年3月に発刊した『高森町の動植物』は、高森町で生育・生息する動植物3881種を調査・収録した1冊です。製作には、11人の地元研究者の皆さんにご協力をいただきました。9月には刊行報告会を開き、冊子の内容やこれまでの取り組みについて参加者の皆さんにお伝えしました。
執筆いただいた調査員の皆さんから冊子や調査に関してコメントをいただきましたので、複数回に分けてご紹介します。

■セアカゴケグモの今後
クモ類担当:佐川浩一調査員
今から二十五年ほど前に大阪で、南方系の毒グモ(セアカゴケグモ)が発見されました。おそらく外国貨物に付着して侵入したものと思われます。それ以後、全国に拡がり、長野、青森、秋田県を除いた全ての都道府県で確認されていました。そのセアカゴケグモが昨年と今年の二年間に、南信州の飯田市、松川町、駒ヶ根市でも発見されました。
気候変動と交通網の整備等様々な要因が重なり、我々の地元にも入ってきたわけですが、噛まれると害を及ぼす特定外来生物だけに、気をつけて見ていくことが必要だと思います。他の外来動植物がそうであるように、数十年後、セアカゴケグモが、飯田下伊那において、普通に見られるクモにならないことを願っています。

佐川調査員
元阿智中学校校長
下條村教育委員

■今どきの鳥と魚
鳥・魚類担当:大原均調査員
私は、今回の調査・執筆者として「今どきの鳥と魚の今」をテーマに据えて進めてきました。
そのために心がけたことは、まず自分の足であらゆる場所へ出かけ、現地における生き物たちの今の生息状況を調べ、その様子を皆様に文と写真で正しく伝えることでした。
鳥については、平地だけでなく本高森山、吉田山、牛牧山へ春と冬に登り山の鳥を調べ、夜には山の森や社寺へ出かけ、夜の鳥を探しました。一方、魚については天竜川や支流だけでなく、用水路やため池など自然の川とは違う場所でも魚の捕獲を試みました。
その結果、鳥も魚も今までいないとされていた種類が確認されたり、以前は普通に生息していた種類があまり見られなくなったりということが分かりました。このことから、この町の鳥や魚の世界は近年大きく変化していると言えます。また、その変化の大きな原因は私たち人間にあることも。

大原調査員
元松川青年の家所長
国交省河川水辺の
国勢調査アドバイザー

■捜せればすごい目です
貝類担当:飯島國昭調査員
『高森町の動植物』378ページの貝です。
その名はヒダリマキゴマガイ。高森町のスギや、広葉樹の朽ち葉の間にいます。小さいので、この貝が捜せれば、後はどんな貝でも見つけられる目ができたと、思って下さい。
その昔、アメリカの神父様に、ケースに入れたヒダリマキゴマガイを見せました。生物関係の大学を出た方です。
まさかと思ったのですが、綿の上に5個ぐらい並べておいたのに、おもむろに綿を持ち上げ「どこにいるのですか?」とケースを覗いて聞かれました。持ち上げた綿の上に載っている貝を見せましたら、目を丸くして驚いた様子が、忘れません。倍率の高いルーペがあれば、気を長くして見ていると、角のような触角が出てきます。「命」を、身近に感じられる瞬間です。

飯島調査員
日本貝類学会員
元高森南小学校校長

■冬鳥を観察してみませんか!!
たかもり生きものしらべ「冬鳥の観察会」を1月に開催します。動植物誌の調査員が講師として説明をしますので、初めての方でもご安心ください。コロナ禍での新しい趣味に、バードウォッチングはオススメです。雨天中止。
***
日時:1月30日(土)午前9時00分~11時30分
参加費:無料
持ち物:飲み物、双眼鏡
※双眼鏡がない方については、町でご用意できます。
申込期限:1月22日(金)
申込方法:電話で役場環境水道課環境課係までご連絡ください。
その他:詳しくは令和2年12月18日発行のお知らせ版をご覧ください。

冊子は町の図書館で借りることができます。また、町ホームページから内容を閲覧することが出来ます。

問い合わせ先:環境水道課環境係【電話】35-9409

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