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是川遺跡発掘100周年!

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青森県八戸市 クリエイティブ・コモンズ

今から100年前の大正9(1920)年11月に、敷地内で土器を発見したことをきっかけに、泉山兄弟による是川遺跡の発掘がはじまりました。
遺跡からは、完全な形を保った美しい漆塗りの弓や飾り太刀、木製品などがみつかり、国内外の研究者から注目を集めました。
是川には多くの研究者が訪れ、発掘をするようになりますが、兄弟は出土品を地元の是川に残すよう尽力し、昭和36(1961)年に出土品約5千点を八戸市へ寄贈されました。
その後、八戸市が是川遺跡の保存と活用のため発掘調査を行い、研究を進め、現在はこれまでの調査成果に基づいた史跡整備を行っています。
是川遺跡が国内外から注目される遺跡になったことや、出土品を今でも是川の地でみることができるのは、泉山兄弟の功績によるものです。

◆ここがすごい!是川の縄文遺跡
◇是川遺跡
是川遺跡とは、中居(なかい)遺跡(縄文時代晩期)、一王寺(いちおうじ)遺跡( 縄文時代前期・中期)、堀田(ほった)遺跡(縄文時代中期)の3つの遺跡を合わせた呼び名です。それぞれの遺跡から重要な発見があり、昭和32年に「是川石器時代遺跡」として国の史跡に指定されています。
特に、縄文時代晩期(約3千年前)の中居遺跡からは、漆器などの植物性遺物が多くみつかり、縄文時代の漆芸技術を知るうえで重要な遺跡です。
数多くの出土品のうち土器や土偶・漆製品など963点が重要文化財に指定されています。

◇風張(かざはり)1遺跡
是川遺跡東側の新井田川対岸に位置する縄文時代後期を中心とした集落遺跡です。発掘調査では、建物跡やお墓が多くみつかり、土坑墓(どこうぼ)群の周囲を掘立柱(ほったてばしら)建物や、竪穴(たてあな)住居がめぐる、縄文時代後期の環状集落であることがわかっています。出土品のうち合掌土偶1点が国宝に、優れた造形の土器など663点が重要文化財に指定されています。

◆今年からはじめます!11月3日は「是川縄文の日」
縄文文化の魅力や価値を味わってもらうために、普段は見ることができない出土品整理作業(動画)や発掘調査で見つかった遺物の展示、学芸員の展示解説などを行います。観覧料無料ですので、ぜひご来館ください。

◆史跡是川石器時代遺跡世界遺産へ!
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録に向けた審査のため、今年9月にイコモス(国際記念物遺跡会議)による是川石器時代遺跡の現地調査が行われました。今後、イコモスの勧告を経て、世界遺産委員会で登録の可否が審議される見込みです。
登録が決定すると、最短で令和3年夏に八戸市に世界遺産が誕生します!

◇北海道・北東北の縄文遺跡群とは
縄文文化は、1万年以上もの間、自然の恵みを利用した狩猟採集のくらしをしながら、定住生活を続けた世界で類例のない先史文化です。縄文遺跡群は、定住のはじまりから社会の成熟した様子を示す遺跡と、精神文化の発展や充実を示す記念物などの17遺跡から構成されています。津軽海峡を挟んだ北海道南部と東北北部では、同一の文化圏が形成されていました。この地域からは、世界最古級の土器や漆器などの漆製品が発見されたほか、大規模なストーンサークルが集中的に分布しています。
八戸市からは、史跡是川石器時代遺跡が縄文時代終わりごろの定住の様子を示す例として構成資産になっています。

◇市、地域の皆さんと一緒に世界遺産を目指して!
八戸市は、遺跡の景観保全のため、令和2年に是川石器時代遺跡とその周辺の地域を景観重点地区に指定しました。また、是川縄文館では、今年から史跡周辺の清掃活動を実施しています。
世界遺産登録に向けて、是川縄文の里を一緒に作りましょう!
(清掃活動の様子は30ページで紹介)

問合せ:是川縄文館
【電話】38-9511

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〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

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