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特集 地域に飛び出た高校生の3つのストーリ(2)

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静岡県菊川市

1 student’s story
アートの力でまちに楽しさを!
常葉大学附属菊川高校みらい学×みんなのアソビバ

■アートを使ったまちづくりで4年前から菊川に貢献
きくる広場をみんなが遊べる「アソビバ」に変身させたのは常葉大学附属菊川高校の生徒たち。同校の美術デザイン科有志は、市内のNPO法人アートコラールきくがわとの協働で「まち×人×アートプロジェクト」事業に取り組んでいます。これは、全校をあげて取り組んでいる「みらい学」の一分野、アートとして位置づけられています。
4年前から始まった同事業は、文化や芸術活動を身近に感じてもらうことを目的としたもの。当初は講座のお手伝いで子どものサポートをしていました。活動に手応えを得た生徒たちは、自ら講座の企画をすることも。さらに、菊川のアートイベントを紹介したフリーペーパーを制作するなど、その取り組みは年を追うごとに充実しています。
そして迎えた今年度、張り切っていた生徒たちはコロナ禍により、活動の自粛を余儀なくされ、実質的なスタートは9月以降となりました。「部活もしばらく休止状態で、文化祭も中止となってしまいました。いつもは文化祭で『今年は何をやろう』と1年生から3年生までが一体となった時間を過していました。しかし、今年は気が付いたら3年生はもう受験などでこのような活動にはいません。交流する機会がなく寂しく思っていました」と語ります。
今年の活動に選んだのは、賑わいづくりの一環で行われる「アソビバ」の企画運営。来場者を笑顔にするために動き出しました。

■メンバーのアイデアを基に10のアソビバを実践
2年生主体のメンバー人は、まずアイデア出しに取り掛かります。ワークショップでアイデアを出し合うと、2年生を中心とした7つの班に分かれ企画会議を開催。どんなイベントにするか話し合いを重ねました。
本格的な準備は、開催の1週間前から開始。各班ごとに必要な材料の調達や機材の制作に取り組みます。限られた時間の中でも、工夫を凝らし、和気あいあいと意見を出し合う生徒たち。準備を進める段階で予定を変更したものもあり、最終的には、「チョークアート」「ヒミツ基地」「ティッシュアート」「巨大シャボン玉体験」「エコバッグづくり」「射的」「旗づくり」「スライムづくり」「落ち葉プール」「宝探し」というのアソビバを用意しました。

■それぞれのアソビバに込められた地域貢献の思い
今回実施するイベントには、「チョークを使って地面に絵を描く機会は無いと思います。私自身がやってみてとても楽しかったので、ぜひ体験してもらいたいです」「自分が描いたエコバッグなら、自分だけのオリジナルなものとして大事に使ってくれるから」など、それぞれの思いが込められています。
美術・デザイン科ならではの発想で、来場者に楽しんでもらう会場を整えた生徒たち。準備などで忙しい日々も「こうした活動がないと、小さい子どもたちと接する機会もあまりありません。昨年の活動も本当に楽しかったので、今年も活動できて良かったです。私たちの特技を使って地域に貢献できる貴重な機会なので頑張ります」と準備などで忙しい日々も笑顔で乗り切りました。
こうして迎えた開催当日は、会場に多くの人が足を運び、生徒たちも大忙し。各班が工夫を凝らしたアソビバで楽しんでいる人々を見つめる表情には、充実感が漂っていました。「思っていたよりも多くの人が来てくれてうれしかったです。開催までの期間が短かったですが、みんなでちゃんと準備した成果を出すことができて良かったです」と語る生徒たち。この経験を生かし、これからも地域のために活動していきたいと張り切っています。

◆美術を通じ地元に恩返しできれば
常葉大学附属菊川高校 内山節男教諭
「みらい学」のアートは、お世話になっている地元の皆さんにアートの力で貢献したいという思いで始まりました。活動を通じ「美術」は特殊なものではなく、身近で日常の生活に必要なものであることがお伝えできればと考えています。生徒たちも楽しみながら一生懸命取り組んでいます。協調性も身に付きますし、活動での出会いを通じ将来の道を決めた生徒もいます。これからもアートコラールきくがわと協働し、地域に貢献できればと考えています。

◆昨年はこんな活動を実施
〇小学生たちと全長15メートルのウォールペイント(壁面パネル)を制作
〇暗闇の中でペンライトを動かし光の線で絵を描くアクションライトペインティングを開催

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