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『短歌のまち』いちき串木野市

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鹿児島県いちき串木野市

■短歌は「人」と「時代」と「世界」をつなぐ
本市が輩出した歌人、萬造寺斉氏を顕彰するとともに、本市のテーマ「人が輝き文化の薫る世界に拓かれたまち」を目指して開催される「黎明の地ふるさと短歌大会」が、今年6回目を迎えました。

◆第6回黎明の地ふるさと短歌大会授賞式
10月15日、いちきアクアホールで、第6回黎明の地ふるさと短歌大会の授賞式が行われました。過去最多の3,866首の作品が集まるなか、串木野高校1年谷口円花さんをはじめ、33人が受賞されました。

◆「人」をつなぎ、思いを伝える短歌の世界
〇大賞の谷口円花さんの思い
短歌は、生冠中在籍時も応募していました。
今年は串木野高校に進学。国語の授業で短歌を作ることになり「青春っぽい」風景を歌にすることにしました。実際にあった友だちからの悩み相談で、うまく言葉が伝えられず、励ますことしかできなかったことを詠んでみました。
先生からの手直しは特になくて、大賞の知らせを聞いてびっくりしました。小学校では青の俳句で入賞。今回、短歌でも大きな賞をいただきとても嬉しいです。

〇審査委員長で鹿児島県歌人協会会長
鶴田 直樹さんの選評から(抜粋)
ソーシャルネットワークの発達で、若者たちの人間関係が希薄になっているのをコロナ禍が拍車をかけたと言われています。
心の裡(うち)を明かした友を励まし、しばらく静かに寄り添っている夏の放課後が、青春の輝きに満ち、眩しいくらいです。
特選に入賞した歌には、友達に本心を明かし、励まされた歌がありました。もし互いを歌った歌なら素晴らしい歌の交流です。歌には直接言えない気持ちも込められるのです。

◆時代を経て愛される羽島出身の萬造寺 斉とは
明治19年(1886)羽島生れ。18歳の時、第七高等学校(鹿児島大学の前身)に入学。与謝野晶子・寛に師事し、『明星』の歌人として「七高に萬造寺斉あり」と言われる。
21歳のとき、東京帝国大学英文科に入学。その後、与謝野寛の門下生になる。この時、石川啄木、高村光太郎、北原白秋など多くの歌人・詩人と交流を行う。東京大学在学中に『明星』が廃刊になり、森鴎外を中心として『すばる』が発刊される。
大正3年(1914)独力で『我等』『街道』を刊行。京都に拠点を置き、第二次世界大戦後、歌集『萬造寺斎選集』10巻が刊行される。

◆短歌は世界をつなぐ
神村学園の日本語学科で学ぶ外国人の生徒が毎年、本大会に作品を応募してくれます。
いずれもアジアの様々な国から日本語を勉強しにいらした皆さんが、素晴らしい短歌を作ってくださいました。皆さんの故郷の景色がよく浮かぶ歌です。
(審査委員長評)

中屋市長のオススメは、羽島に向かう県道沿いにある看板に刻まれた歌。
刻まれた短歌と風景がぴったりと重なります。
機会がありましたらお立ち寄りください。

愛がいっぱい Ichikikushikino

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