文字サイズ
自治体の皆さまへ

家庭教育シリーズ 第336号

7/25

北海道上富良野町

「合理的配慮」
心の教育担当主幹 松田 剛

この仕事をしていると「ものの見方」、「視点」の違いを常に意識させられる。例えば、平等という言葉には2種類の「視点」があると思う。1つは、「皆が同じことを同じ分だけする」という平等。明治時代から脈々と続く日本の学校教育はまさにこれである。2つめは「それぞれの人が、自分のできることをできる範囲で精一杯やる」という平等。学校教育にこれが入ってきたのは最近のことで、混乱していることが多いように思う。
「子どもたち一人ひとり、誰もが違った個性を持っています。得意なことも苦手なこともあるので、中には、みんなと同じ方法、同じペースでは、学ぶのが難しい場合もあります。そんなとき、視力が悪い人がメガネをかけるように、その子にピッタリの方法が見つかればきっと学びやすくなるはずです。子どもたちが学校で学びやすくなるための工夫。それが、“合理的配慮”です」(LITALICO学校での「合理的配慮」ハンドブックより)
これからは“多様性の時代”とも言われ、「合理的配慮」は法律でも定められている。「支援が必要な子」は「個性豊かな子」なのであって、それぞれの子どもの状態に合わせて可能な範囲で柔軟に対応していくことが急務なのだ。学校現場は今、その狭間にあって、先生方のご苦労は計り知れないものがある。
「私が子どものころには学校に行けない子なんていなかった」「昔は支援の学級の子なんて数人しかいなかった」…よく聞く話である。授業中に2、3人の先生方がウロウロしている状況なのに、それでも手が足りない。今の時代、どの中学校でも「学校に行けない子」が1クラスに常に何人かいる。確かに昭和の時代には考えられなかったことである。
「子どもたちが学校で学びやすくなるための工夫」…何も学校に限ったことではない。「多様で個性豊かな子たち」が、それぞれの人の持ち味を大事にしながら生きていけるよう、今、私たちにできることは何だろうか?

申込み・問合せ:教育振興課社会教育班
【電話】45-5511

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU