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ひとこと(166)散歩から思い出を遡る

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千葉県いすみ市

いすみ市長 太田 洋

ある休日、良く晴れた気持ちの良い日に、仕事をひと時忘れて椎木堰の方向に散歩に行きました。この近辺は母の実家が近く、小さいころからよく遊んだ場所で、水と緑に囲まれた自然豊かな地でもあります。
椎木堰の水は雨水が主で、広さでは夷隅郡市一です。その水は太東地区の田んぼの命の水で、稲の生長に欠くことのできないものです。今は、田んぼばかりでなく、梨農家も使っているようです。
近年、土手の老朽化が進み改修工事がすすめられましたが、かつては長い土手の南側にはヨシが茂っていて、夏になるとヨシキリがさえずり、子育てをする場所でもありました。
堰の南側には小さい山があって、この頂上には戦国時代、万木城に急を伝えるための「のろし台」があり、いざ戦いの時にはこの山から「のろし」をあげ、戦いを告げたと言われています。また、堰の東側には万木城の支城である鶴ヶ城、亀ヶ城があり、この場所は、戦国時代の歴史を感じる地でもあります。
この堰での子供の頃の楽しい思い出は、地域をあげて開かれた行事です。当時は、1年に1回、夏に水を落とし、地域のみんなが集まってフナやウナギ、鯉を獲る行事がありました。我が家では小学生だった私が、網だけを持って、大人に混じって参加したものです。
堰の中にはヒシがはびこっていて、手や足にトゲがささり、痛さとの闘いでした。私の成果は、フナとウナギで、得意顔で家に持ち帰ったものです。
当時、この行事は地域の夏の楽しみのひとつで、夕方になると近所の家から魚の焼ける香ばしい匂いが、あたり一面に広がっていたことを今でもよく覚えています。
新型コロナウイルスのためマスクをつけての息苦しい生活が続いていますが、久しぶりの散歩で気持ちが少し穏やかになったように思います。市でもワクチン接種が始まりました。全力で取り組みますのでご安心ください。早くコロナの不安が解消し、明るい笑顔と声が響く日が戻ってくることを心から願っています。

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