5月29日、コロナ禍で中止となっていた氷ノ山新緑登山大会が3年ぶりに開催されました。当日は、約300人もの参加者が、谷間の残雪と可憐に咲く高山植物、目映いばかりの新緑を眺めながら、冬と春と初夏を同時に体験できる氷ノ山ならではの自然を満喫しました。長期間に渡りコロナ禍で外出もままならぬ生活を余儀なくされていましたが、ワクチン接種も進み、十分な感染対策をすることで外出やイベント参加などができるようになりました。長らく自制していた登山など自然を楽しむことへの願望、欲求が一気に満たされた感です。自然への回帰という、人の本能が成せる業かもしれません。地域外から来られた多くの参加者が浮かべる安堵の表情と笑顔を見ました。そこにコロナ後を見据えた、多様で豊かな自然と人のつながりを大切にした居心地の良い養父市の未来を想像し、養父市が考えるまちづくりの方向性に確かな手応えを感じました。
令和4年度は、合併してから19年目となる年です。民法改正が行われ、人は18歳で成人となります。養父市も大人への転換期にあります。大人としての自覚と自らの責任で持続可能な養父市づくり、地方創生を行う必要があります。合併前は旧町ごとに特徴ある地域づくりがありました。それらを起点として現在の養父市があります。昨年「まちづくり計画」を策定し、養父市は新たなスタートを切りました。誰もが生き辛さを感じる今の社会だからこそ安心して住むことができる快適なまちづくりが必要です。「やぶ2050~居空間構想~」は全国の中山間地域における真の地方創生モデルとなることを目指しています。
市長 広瀬 栄
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