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自治体の皆さまへ

子どもなんでも相談室

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滋賀県愛荘町

■子どもの気になる様子「自傷」
自傷行為とは、自分で自分の身体を傷つける行為のことです。その現れ方はさまざまで、自分の身体を叩く、つねる、壁や床にぶつける、刃物で切るというような行為です。子どもの成長過程によって、背景にある理由も違うため、分けてお話していきます。

▽赤ちゃんの時代に見られる
頭を床や家具に打ちつけるような行動が見られる場合があります。これらは、座れるようになる前や立てるようになる前といった、発達段階が進んでいく中で現れることがあるようです。多くの場合は、一時的なものです。
また、自分で自分に刺激を与えるような行動の1つとして現れてくる場合があります。この場合は、抱き上げたりあやしたりといった世話を増やし、身体を使った遊びを多くすることで改善されることがあります。

▽発達の遅れと関連して見られる
子どもの心の中に不安や葛藤が高まっているサインの1つとして考えられます。さらに、頭で考えることと実際の行動との間でうまく調和がとれず、コントロールできない激しい衝動が自分に向かうこともあります。激しい場合はケガをしないようにその行動を止めることが必要です。また、子どもの様子を見て、子どもが伝えようとしていることの意味に気づくことが大切です。

▽思春期・青年期に見られる
その背後には様々な心の状態があります。「自分の居場所がない」「みんなに迷惑をかけている」、「楽な気分になる」、「死にたかった」など、後悔や怒り、孤独感など様々な感情が複雑に絡みあっています。自傷する人は、助けを求めることがうまくできないことがあります。傷に気づいた時は丁寧な処置をしてあげると同時に、自分を傷つけてまで訴えようとしていることは何かという、行動の背景にある気持ちを理解し、その意味や意図を受け止めることのできる関係づくりが大切になります。

参考:
『子どものこころ百科』東山紘久(創元社)
『自傷行為の理解と援助』松本俊彦(日本評論社)

問合せ:健康推進課(愛知川庁舎)子育て世代包括支援センター
【電話】0749-42-7661

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