◆第61回 和合平(だいら)
DATA:国道287号線、和合小原から東のアップルラインに入り、坂道を上って県道中山三郷寒河江線に出た所から広がる平地一帯。
和合平は昔は釜山とも言われ、海抜324mの根合田山の東南側に連なる高地です。かつては水源を求めることが難しく原野が広がっていましたが、江戸時代の終わりごろに和合の菅井喜兵衛等が松山藩に開発を願い出て、明治の初めにかけてため池とせき路をつくり約20ヘクタールの水田を開きました。さらに明治16年(1883)には第2次開拓を行ない、大きなため池をつくり100ヘクタールの開田をしています。
また、明治20年(1887)には、朝日町で初めてりんごの植栽がなされたことから「朝日町りんご発祥の地」とされており、今も良質なりんごの生産地となっています。
◇案内人のつぶやき
アップルラインを上った所にあるため池の北側には明治26年(1893)に建立された釜山開墾碑があるんだよ。また、和合からの旧道に入ると根合田山に向かうコンクリート舗装の参道があり、山頂には最上三十三観世音菩薩と虚空蔵菩薩の石塔が祀られているんだよ。
一言メモ:道路のすぐ傍にりんご園があります
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