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自治体の皆さまへ

特集「あなたらしい」を築く、「あたらしい」社会へ(2)

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山形県朝日町

■「女性は剪定をしないという固定概念があるけど、やってみると男女関係ない」
農業は家族経営が一般的ですが、男女で明確に作業が分けられているところがありました。就農9年目となる遠藤さんは現在、男性と変わらぬ作業に従事しています。
若手果樹農家 遠藤幹子さん

〇男性の仕事・女性の仕事
農業は消毒や草刈はお父さん、摘果はお母さんとパートさん、みたいに性別で仕事が分けられていました。多分ですけど町内でスプレヤーに乗った女性は私が初めてだと思うんです。女性は出産のことがあるので、以前は農薬が体にかかることに抵抗があったんじゃないかな。今は強い農薬も使わなくなっているし、キャビン(一般車のような運転席のもの)付きのスプレヤーも出てきているので、果樹農家も男女変わらずに作業ができるようになっていると感じています。スプレヤーに乗ったのはお父さんが腰を痛めて仕方なく乗った時が初めて。いざ乗ってみると車が運転できれば誰でもできるし、今後は女性も乗る人が増えていくと思います。草刈りなどの力作業もロボット草刈り機やアシストスーツみたいな技術を活用すれば男女関係なく農家ができる時代が来るんじゃないかと思っています。

〇農業の固定概念
リンゴで一番大切な剪定作業も男性が剪定、女性が枝を集めるイメージがありますが、外に目を向ければ知らないだけで、女性でも剪定をしている人はたくさんいます。剪定作業は人それぞれのやり方があるけれど、それは男女で分けられるものじゃないですからね。確かに力は男性の方が強いけど女性ができないわけじゃない。逆に女性じゃないとできない仕事もない。機械に乗るのが好きな女性もいれば手先の器用な男性もいる。女(男)だからじゃなくて個性に合わせて、仕事を選べるのが農家。力の面は機械の進化を利用していけばいいですしね。

▼先輩農業者の声
若手農業者の会 会長 遠藤直裕さん
リンゴ作りに携わるということだったので、「男だから女だから」ではなく1人の農業を志す仲間という視点で見ています。早く結果を出そうと焦りがあるのは感じていましたが、リンゴの枝は3年待たないと花芽がつきません。はやる気持ちは分かるけど、少しずつ積み重ねていき、自分の中の目標を諦めないことが大事と伝えています。本人はまだ自分の力を評価できていませんが、先輩たちは確実に力をつけていることを知っていますので、このまま努力を続けて良い方向へと向かっていってほしいです。

■「なりたくてなった職業に、年齢も性別も関係ない」
朝日町立病院64年の歴史の中で初めて男性看護師が採用されました。全国的に見てもいまだに女性の割合が9割以上を占める看護師。中村さんは36歳で資格を取り、看護師としては町立病院が初めての勤務先となります。
朝日町立病院看護師 中村智也さん

〇看護師を志望したきっかけ
私の前職は健康診断をする会社で、自治体や企業に営業をしたり健診をする上でのやり取りをしていました。社内の看護師と一緒に仕事をする中で、医療人としての姿に尊敬の念を抱き、そのことを彼らに話すと、「中村さんも看護師を目指してみたら。社会人になってから看護学校行く人もたくさんいるんだから」と勧められ、看護師への道を志しました。

〇朝日町立病院との縁
准看護師として仕事を探していた際にいろいろな病院に電話をしました。その中でも朝日町立病院の対応が丁寧ですごく印象が良かったんです。その時は「准看護師では難しい」となったのですが、私の話を親身になってよく聞いていただきました。電話対応が良い所は病院としても良い所だと思い、看護師の資格を取得してからも募集がないか、よくホームページで確認していました。三十後半で看護師1年生の私を採用していただいた朝日町の皆さんには感謝しております。

〇男性看護師として
前職の同僚に男性の准看護師や放射線技師が何人もおり、話を聞いていたので、「この年で」とか「男性だから」、という不安はありませんでした。業務では男性ということで患者さんから清拭や排せつ介助の場面で多少抵抗のある方もおり、その時は女性の看護師にお願いしています。患者さんへの配慮が必要だと感じています。
看護師として働き始めて2か月経ち、いまだに勉強の毎日ですが、先輩方に少しでも追いつけるよう精進していきたいです。

▼先輩看護師の声
職場の中でも「男性看護師が初めて採用になる」ということで受け入れるスタッフから戸惑いの声がありました。しかし、実際に働いてみると、特に男性だからと意識することはなく1人の新人看護師として接しています。ただ、全体的に見てまだまだ少ない男性看護師、ましてや地域の病院だと患者さん方も初めて見る方も多いです。患者さん方に自分が看護師であることを認識してもらって、誠意をもって真摯に向き合うよう指導しています。

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