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〔特集〕寄り添うことの魅力 障がいのある人の暮らしを支える ~ホームヘルパーの仕事~(1)

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三重県伊勢市 クリエイティブ・コモンズ

■誰もが自分らしく生きていくために
誰一人取り残さない。これは、平成27(2015)年に国連サミットで採択された持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable(サスティナブル)Development(デベロップメント)Goals(ゴールズ))」の理念です。
SDGsには17の目標があります。「すべての人に健康と福祉を」「人や国サスティナブルデベロップメントゴールズの不平等をなくそう」「住み続けられるまちづくりを」など、障がいのある人も、そうではない人も、健康に自分らしく生きていける社会を目指すための目標が含まれています。

■暮らしを支える
障がい福祉の仕事は、障がいのある人の日常に寄り添いサポートすることで、その人はもちろん、家族や周囲の人々の幸せや暮らしづくりを支えています。特に、ホームヘルパーは、障がいのある人が暮らす自宅を訪問し、家事などの身の回りの支援や介護を行うもので、在宅で生活する障がいのある人にとって必要なものです。
住み慣れた地域で「だれもが自分らしく暮らせる自立と共生のまち」を目指すには、ホームヘルパーなど福祉に関わる人たちの「力」は欠かすことができません。大変な仕事だと思われがちですが、心からの「ありがとう」という感謝があふれ、人の役に立てる実感が得られるとても魅力のある仕事です。また、午前だけや、夕方だけなど働く時間を選べる働きやすさも魅力の一つです。
今号の特集では、障がい福祉の仕事に関心を持ってもらえるよう、障がいのある人を支援する職場で活躍する皆さんに仕事の魅力や、やりがいなどをお聞きしました。

■インタビュー
秤谷(はかりや)憲子(のりこ)さん
居宅介護事業所 ケアサービスほっとhand(楠部町)に勤務。5年前に、子育てと両立しながら働ける同事業所に就職。現在は主に障がい者の介護を担当している。
「自分が思っていたよりもずっと、やりがいや喜びに溢れた毎日です。」

▼ヘルパーになろうと思ったきっかけ
元々高齢者の皆さんと話すことが好きで、20代の頃、別の仕事をしながらホームヘルパー2級(現在は介護職員初任者研修課程修了)の資格を取得しました。いずれはヘルパーとして働きたいと思っていたこともあり、結婚・出産して、子どもが小学生になり、子育てと両立しながら働ける現在の事業所に就職しました。

▼計画を立てて支援
仕事内容としては、障がいのある人が一人で生活できるように支援しています。具体的には自宅へ訪問し、料理や掃除、洗濯などの家事を一人でできるよう計画を立て、支援しています。
料理ができなかった人が、最初は見るだけ、次に一緒にやってみる、一人でできるようになる、そして作れる品数が増えるなど、どんどんできることが増えていく喜びを一緒に感じることができます。「やさしくなれる」「やりがいがある」「よろこびあえる」すばらしい仕事だと思います。

▼コミュニケーションの大切さを実感
利用者さんが私に伝えたいことを、しっかり受け取れないときは、コミュニケーションの難しさを感じます。しかし、分からないことや困ったことは、すぐに相談できる体制が職場内に整っているので、安心して仕事を進めることができます。一人で悩むことはありません。

▼自分自身も成長
日々利用者さんと接し、さまざまなことを乗り越えていく中で、自分自身も気付かないうちに成長していました。
今は、子育てがメインの日常ですが、さまざまな資格にもチャレンジするなど、徐々にスキルアップも目指していきたいと考えています。また、働く時間も増やしていきたいと思っています。

■ホームヘルパーになるには
一人で利用者さんを訪問介護するには、「介護職員初任者研修課程」を修了する必要があります。研修は社会福祉協議会や自治体、企業などで行われています。
ヘルパーの多くは、指定訪問介護事業所で働いており、雇用形態には常勤・非常勤があり、短時間勤務も可能です。
県内では、ホームヘルパーとして約3,980人が働いています。
(出典:平成27年国勢調査・高齢者介護を含む)

問い合わせ:高齢・障がい福祉課
【電話】21-5558【FAX】20-8555

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