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バイオリンの音色があふれるまちに ~鈴木政吉の思いを紡ぐ~(2)

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愛知県大府市

【バイオリンを学ぶ】
◆バイオリンを使った音楽教育を開始
40丁のバイオリンを市が用意し、北山小学校の4年生を対象に、バイオリンを使った音楽教育を行いました。講師としてスズキ・メソードの伊藤達哉先生を招き、親切・丁寧な指導で、子どもたちは『きらきら星』が弾けるようになりました。来年度は、市内全小学校で行う予定です。

〇いろいろな音が出て楽しい
北山小4年生 立澤奏多(そうた)さん
最初は音を出すのが難しかったけど、先生に教えてもらいながら練習したら、弾けるようになりました。弦が4本あって、いろいろな音を出せるところが面白かったです。
バイオリンの楽しさをもっとたくさんの人にも知ってほしいなと思いました。次は、『きらきら星』以外の曲も弾けるようになりたいです。

〇子どもの感性を育む
音楽教師 早川育子先生
たくさんのバイオリンが机の上に整然と並んだ教室に入ってきた時、子どもたちの目がとても輝いて見えました。
本物の楽器に触れ、「音の響きがきれいだな」「こうやって練習すると曲ができるんだな」と体験することは、子どもたちの感性を育てる意味でとても良い機会になりました。

【バイオリンを楽しむ】
◆バイオリン/フィドル音楽の休日2022を開催
秋の気持ち良い空の下で、バイオリンなどの弦楽器をもっと身近に感じてもらおうと企画した野外音楽フェスティバル。ジャズやフォークソングなど、プロ・アマ問わずたくさんの音楽家たちが、あいち健康の森公園などに集結し、目線の近いステージで、観客は弦楽器の音色を楽しみました。

〇一日でさまざまなジャンルの音楽が楽しめる
市産業振興アドバイザー 林正実
このイベントでは、演奏するジャンルは自由で、バイオリンだけではなく、アコースティックの弦楽器を使っているバンドも歓迎し、より多くの方々が楽しめる仕掛けを施しました。このようなイベントは、全国的に見てもとても珍しいと思います。
今後は、市内のさまざまな場所でこのようなイベントを展開できたらいいなと思っています。大府に来ると何かしらの音が聞こえてくる、楽器を持って大府に来ると、どこかしらで演奏できるというように、音楽であふれているまちになるとうれしいです。

◆プロの音色を堪能できる小学校訪問コンサートを開催
大府・大東・神田小学校の4~6年生を対象に、バイオリニストの水野紗希さんによる小学校訪問コンサートを行いました。水野さんは3年間で市内全小学校を訪問する予定で、子どもたちは小学生のうちにプロのバイオリニストの生演奏を聴くことができます。

〇大府の雄大さが伝わった
大東小6年生 和波蒼真さん
体育館全体にバイオリンの音色が広がっていて、とても感動しました。自然豊かな大府を表現した市公式イメージ曲『HABATAKI』のゆったりとしたメロディーを聴いて、大府の雄大さが伝わりました。なかなか生のバイオリンの音を聴く機会はないので、とてもうれしかったです。

〇バイオリンに触れてみたい
大東小6年生 池田優里さん
初めてバイオリンの演奏を聴きました。バイオリンの音色は、激しい曲と穏やかな曲とで少しずつ違っていて、とても美しかったです。バイオリンに触れたことがないので、一度バイオリンに触れてみたくなりましたし、私も曲を弾いてみたいと思いました。

◆大府みどり公園でクラシックコンサートを開催
大府みどり公園で、1200人もの大観衆の中、市で初めて野外クラシックコンサートを行いました。弦楽器による野外コンサートは、日本では珍しく、自然と調和したバイオリンの音色に、会場は大いに盛り上がりました。

〇観客も演奏者も楽しめる日本では珍しいコンサート
鈴木バイオリンカルテット 伊藤達哉さん
クラシックはホールなどの室内で演奏することが多いので、野外で演奏することはあまりありません。日本でこの規模の野外コンサートを開催するのは初めてなんじゃないかなと思います。弾いている私たちも開放的な空間で、伸び伸びと演奏することができ、とても気持ち良かったです。クラシックだけど、子どもたちも歌って踊ってみたくなるような楽しめる曲を選びました。CDやラジオから流れてくる音ではなく、実際に演奏している姿を見ながら生のバイオリンの音色を楽しんでもらえたのではないでしょうか。

【バイオリンを知る】
◆バイオリンの工房見学・製作体験を開始
鈴木バイオリン製造(株)の本社工房を特別に公開し、貴重な資料やバイオリンの製作工程の見学会を行いました。他にも「ジブリパークのある愛知への旅」のツアーに製作体験が選ばれ、ジブリパークの開園後、全国各地からバイオリンの製作現場を一目見たいと予約が殺到しています。

〇初めて知ることがたくさん
小学2年生 阿久沢映翔(えいと)さん
3歳の頃から、バイオリンを習っています。今回は、バイオリンの中身がどうなっているのか、どのように作られているのかを知りたいと思って、製作体験に参加しました。
普段当たり前のように使っているバイオリンですが、いろいろな人の手が加わって、長い時間をかけて作られていることが分かったので、もっと大切に使おうと思いました。

◆アインシュタインからの手紙 レプリカ作成・展示
歴史民俗資料館で、アインシュタインが鈴木政吉に宛てた手紙のレプリカを公開しました。大正15年、政吉はアインシュタインに鈴木バイオリン製造(株)のバイオリンを贈り、アインシュタインは、それに対するお礼を手紙にしたためました。

◆公立保育園でバイオリン音楽会を開催
柊山・桃山保育園で、バイオリン音楽会を行いました。園児は、鈴木バイオリン製造(株)の小野田祐真社長が奏でる生のバイオリン演奏に興味津々。バイオリンを実際に手に取ると、くまなく観察し「4本の弦の太さが違うこと」を発見する姿も。園児は歌ったり、手拍子したりして、楽しい時間を過ごしました。

〇実際に触れて、バイオリンを身近に感じてほしい
鈴木バイオリン製造(株) 代表取締役社長 小野田祐真さん
今まで市内外問わず、300人以上の方が工房見学に来てくれました。夏休みは多くの子どもたちが来てくれて、職人に熱心に質問していました。ジブリパークの開園を機に始めた製作体験では、バイオリンの駒にニスを塗ったり、職人のアドバイスを受けながら実際にバイオリンの甲材を削ったりできます。バイオリンというとどうしてもハードルが高いイメージを持ちやすいと思いますが、実際に触れてみて、身近な楽器に感じてもらいたいです。製作途中のバイオリンを見る機会はなかなかないと思います。鈴木政吉が思い描いた「バイオリンの里」を、我々現代の職人の手でつくっていけたらと思います。

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