■まちに響くバイオリンの音色
日本のバイオリン王・鈴木政吉がバイオリンの音色の研究に没頭したまちで、全国的にも珍しい取り組みがスタート。実は、市に深い縁がある日本のバイオリン史。2022年は、市が「バイオリンの里」の実現を目指す初年となった。
6・7月、北山小学校でバイオリンを取り入れた音楽授業を実施し、10月20・21日には、大東・神田・大府小学校で市広報大使でバイオリニストの水野紗希さんによる学校訪問コンサートを開催した。10月23日に水野さんらによる野外クラシックコンサート、10月28日に市内公立保育園でバイオリン音楽会を開催するなど、数々のバイオリンに関する事業を行った。
桃山町にある鈴木バイオリン製造(株)が所有する天才物理学者アインシュタインの直筆の手紙は、10月11日に放送されたテレビ東京系列「開運!なんでも鑑定団」で千五百万円の鑑定額が付いた。この手紙には、大正15年に創業者・鈴木政吉がアインシュタインにバイオリンを贈ったことを受けた感謝の気持ちがしたためられている。市は、鈴木バイオリン製造(株)の協力を得てレプリカを制作し、歴史民俗資料館で公開した。
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