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掛川歴史探訪(27)

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静岡県掛川市

■文化財保存活用地域計画作成します
「文化財」と聞くと、頭に何を思い浮かべますか。土の中に残る遺跡、建造物、仏像、絵画、古文書とさまざまなものがイメージされるでしょう。文化財は、日本の長い歴史の中で生まれ、育まれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な国の財産です。文化財の保存・活用と、国民の文化的向上を目的とした法律が文化財保護法です。この中で文化財を有形文化財(建造物、美術工芸品)、無形文化財(演劇、音楽など)、民俗文化財(信仰・年中行事などに関する民俗芸能、風俗慣習)、記念物(遺跡、名勝地、動植物)、文化的景観、および伝統的建造物群と定義し、中でも特に貴重なものを国、県、市が指定し、保護しています。
市には、5件の国指定、30件の県指定、70件の市指定文化財があります。この数は多いまたは少ない、どちらに感じたでしょうか。また、5件の国指定は、どのようなものかご存じでしょうか。指定された文化財はほんの一部で、市内には700を超える埋蔵文化財、掛川層群の化石資料、各地域の祭典、寺院の仏像、江戸時代からの特産である葛布など数多くの未指定のものが残されています。それらは、近年の人口減少や少子高齢化により維持、継承していくことが困難になってきています。
また、これまで文化財は保存(守ること)に主眼が置かれていましたが、それを活用するという動きが活発になっています。文化財保護法は平成30年に改正され、地域が総がかりで文化財の保存・活用を進めていくために、文化財に関する総合的な計画を各市町で作成することが制度化されました。計画では、市民のみなさんから各地域に残る未指定の文化財の情報をいただき、市の歴史と文化の特徴を示していきます。そして、目指す姿に向かい具体的な事業や施策を記載していきます。郷土の貴重な文化財を次の世代へつないでいきましよう。

・国指定文化財
重要文化財…掛川城御殿、大日本報徳社大講堂
史跡…高天神城跡、横須賀城跡、和田岡古墳群

問合せ:文化・スポーツ振興課
【電話】21-1158

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