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恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク

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福井県勝山市

■化石が教えてくれること
化石とは、かつて生きていた生物の体や生活の痕跡が地層の中に残ったものです。体の中で骨や歯、殻といった部分は腐らないので化石になりやすく、筋肉などの腐りやすい部分は基本的に化石になりません。生活の痕跡が化石として残るものの例としては、足跡や巣穴などが挙げられます。これらの化石は現代の私たちに何を教えてくれるでしょうか。

◇生物の体や行動の変化
生物は、周囲の環境の変化に対応して、体や行動を変化させ子孫を残してきたものが、現在見られる生き物です。その過程で、子孫を残せず、絶滅した生き物も多くいました。私たちは、化石を通して生物の進化と絶滅の記録を知ることができます。また、昨年度の福井県による第4次恐竜化石調査では、恐竜の連続した足跡化石が発見されましたが、今後の研究次第で、その恐竜がどんなふうに歩いたのかを知ることができる可能性があります。

◇昔の気候・環境
ある特定の環境だけで暮らすことができる生き物の化石からは、その地層ができた時代の環境を知ることができます。例えば、野向町の牛ヶ谷には、牛ヶ谷層という約500万年前の地層があり、そこからブナの葉の化石が見つかっているため、温帯のやや寒冷な気候だったことが推測されています。

◇地層のできた時代
これまでの研究の積み重ねによって、地層から発見される化石によってその地層のできた時代を知ることができます。例えば、三葉虫は古生代に生きた生き物で古生代の末期で絶滅しています。したがって、三葉虫の化石が見つかるとその地層は古生代の地層ということができます。

◇未来の地層
海や湖の底などでは、現在も土砂がたまり続けています。数百万年もするとそれらが陸上に地層として表れて、誰かが調査することになるかもしれません。現在の海や川で見かけるゴミから考えると、その地層からはゴミが見つかってしまうことが予想されます。こんな状況は悲しいので、なるべくゴミを減らして、「ここの時代まではゴミがあったけど、この時代からはゴミが減った」といわれる地層を作っていきたいですね。

商工文化課主査(学芸員) 町 澄秋(まちすみあき)

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