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歴史と未来の架橋(8)大鳥圭介が発刊『工業新報』

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兵庫県上郡町

幕末明治の偉人・大鳥圭介が深く関与した雑誌があります。その名も「工業新報」。日本初の工業雑誌です。圭介が工部大書記官時代に、民間レベルでの産業の育成が必要と考え、様々な産業技術を紹介する雑誌の発刊を思いつきました。
工業新報は、1877(明治10)年6月13日に第1号発刊以降、150号まで続きました。その後、25号ごとに合本製本され、全6巻の冊子となりました。
圭介は、工業新報を2週間に一度発刊し、その収益で次の発刊を計画したようですが、多くの一般人は工業や産業に興味を示さず、工業新報は全く売れませんでした。そのため、圭介は自身の給料で印刷費用を補填(ほてん)し、工部大学校の学生だった高峰譲吉(たかみねじょうきち)も、発刊を手伝う傍ら、化粧品や白粉(おしろい)、歯磨き粉などを作って販売し、費用の工面に奔走しました。
工業新報は、工業だけでなく様々な産業の技術を紹介し、明治期の産業技術の水準を知ることができる貴重な資料です。しかし、合本は残存数が非常に少なく、東京大学図書館に全6巻、明治大学図書館に5巻(第5巻欠)以外は、国立国会図書館などのわずかな機関に合本の第1巻がある以外は、収蔵が確認されていません。上郡町郷土資料館では、第1号と合本の第1巻から第3巻までを所蔵しています。

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