■食中毒にご用心!
「食中毒」は夏だけのもの、と思われがちですが、冬に多発する「ノロウイルス」を始め、近年は「O-157」や「黄色ブドウ球菌」など、さまざまな食中毒が年間を通して発生しています。
◆ノロウイルスによる食中毒
ノロウイルスは、幅広い年齢層において急性胃腸炎の原因となるウイルスで、感染力が強く、家庭や集団生活などで感染しやすいため注意が必要です。吐き気やおう吐・腹痛・下痢・発熱などの症状が出たら、なるべく早く医療機関を受診しましょう。また、乳幼児や高齢者は、脱水症状に気をつけましょう。
◇予防方法は…?
感染経路は、ほとんどの場合、経口感染(口から体内に入ること)です。
◇食事の際に
・牡蠣などの「二枚貝」の生食は避け、十分に加熱(85℃・90秒以上)する。
・調理前やトイレの後の手洗い・消毒を徹底し、手洗い後は清潔なタオル等でふく。
・調理器具は使用のたびに洗浄・消毒する。
・下痢・吐き気・おう吐・腹痛・発熱など風邪に似た症状があった時は、調理に携わらず、医療機関等を早めに受診する。
◇二次感染予防のために
・おう吐物や便の後始末の際は、換気をし、使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着用し(エプロンがない場合は、大きいビニール袋などで代用する)、おう吐物等に直接触れないようにする。
・おう吐物や便、またそれらが付着した物(オムツなど)は、ビニール袋などに密封し、廃棄する。
・後始末の際に使った手袋・マスク・エプロンは、その場で表面を触らないようにして脱ぎ、ビニール袋などに密封し、廃棄する。
◇消毒のポイント
・汚れた床は、消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)を含ませた布か、紙で覆い、そのまましばらくおいて消毒する。ドアノブ・蛇口等も塩素消毒する(※ノロウイルスには、アルコールや逆性石けんでは消毒効果はありません。また、スプレーは、ウイルスが舞い上がるため使わない)。
※次亜塩素酸ナトリウムは、手指消毒には使えません。使用上の注意を守って使用してください。
・片づけた後は、よく手洗い・うがいをする。
・衣類などを加熱消毒する場合は、85℃以上で1分以上加熱する(乾燥機を使用してもよい)。
◆カンピロバクター食中毒
加熱不十分な鶏肉料理によるカンピロバクター食中毒が多発しています。カンピロバクターは鶏や牛などの腸管内にいる細菌で、少量でも食中毒が発生し、腹痛・発熱などのほか、感染して数週間後に「ギラン・バレー症候群(手足の麻痺や顔面神経痛、呼吸困難などを起こす)」を発症することもあります。
◇予防方法は…?
・生や、半生の鶏肉料理は食べないようにし、十分に加熱して食べる。
・鶏肉に触れた手や調理器具は、よく洗う。
※「新鮮だから安全」ではありません!新鮮な鶏肉ほど、カンピロバクターも元気です。
◆「牡蠣」を安全においしく食べるために…
流通している牡蠣には「加熱用」と「生食用」があります。「加熱用」は生食せず、中まで十分に加熱して食べましょう。
また「生牡蠣」の「生」は、“生食用”の意味ではありません。生で食べる場合は、「生食用」と書かれたものを食べましょう。
※温度管理や手洗い・調理器具等の洗浄・取り扱いにも注意しましょう。
◆12月は「ふぐ中毒防止月間」です
ふぐ中毒による事件のほとんどは、家庭における素人調理が原因です。ふぐを安心しておいしく食べるために…
・家庭での素人調理は、絶対にしないで下さい。
・釣ったふぐを人にあげるのもやめましょう。
(最悪の場合、死亡します)
・釣ったふぐの調理は、「ふぐ取扱者」の資格のある方にお願いしてください。また、無資格の人が処理したふぐをもらわないようにしましょう。
問合せ:
・生名支所健康推進課【電話】74‒0911
・魚島保健福祉センター【電話】74-1120
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