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しまなみ農業だより

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愛媛県上島町

■カンキツの摘果
今年の温州みかんの着果は、全般に裏年(着果が少ない)の園地が多く見受けられます。カンキツ類の多くは豊作の翌年は不作となりがちで、交互に繰り返すようになります。これを隔年結果といい、剪定と摘果で隔年結果にならないように管理を行います。果実を成らせ過ぎないように摘果を行うことで果実の肥大を促し、翌年に花を付ける余力を持たせます。今回は、今からカンキツ栽培の重要な作業のひとつ摘果について解説します。

◆1 カンキツの摘果
摘果は、幼果の時期に適正な数の果実数に調整し、目標の大きさの果実に仕上げるための作業です。カンキツ類の多くは開花後、約1か月の間、自然に落果する生理落果が見られます。摘果は、生理落果の終了(黄色くなる実が無くなる時期)から始めます。
摘果は、6月下旬~7月に行う「粗摘果(あらてっか)」と8月中旬以降に行う「仕上げ摘果」と2~3回に分けて実を落としていきます。数回に分ける理由は、果実の肥大に伴い樹に着果の負担をかけることで、果実の太りすぎを抑え、果皮が滑らかで形のよい甘い果実に仕上げるためです。
粗摘果と仕上げ摘果の割合は、品種により異なります(表1参照)。残す果数の目安は、果実1果あたりの葉数で表す葉果比で判断します(表2参照)。果実の肥大は、葉の光合成養分が果実に転流して肥大します。品種により目標とする果実の大きさが違うため葉果比が異なります(表2)。

▽表1 時期別の摘果程度

注)中晩柑類は、十分に果実が成っていることが前提です。

▽表2 主要品種の葉果比と隔年結果性

※葉果比:果実1果あたりの葉数
※※隔年結果性:隔年結果のしやすさを5段階評価

◆2 摘果のポイント
摘果の大まかなポイントは、粗摘果では、傷果、奇形果、小さい果実、日当たりの悪い内、裾枝の果実を優先して落とします。また、若木や中晩柑類では、樹勢の低下を防ぐため、樹の上部付近の果実を最初に落とします。

(1)温州みかん
実のサイズが小さい温州みかんは、粗摘果は軽めに行い、仕上げ摘果で葉果比に仕上げていきます。直花果(写真1)を主体に成らせます。実の付いていない枝が適度にあれば込み合う果実を落としますが、実が付いた枝しかない場合は、早い時期に粗摘果で実を全部落とす空枝を作り、来年の花が着く枝を確保します。温州みかんサイズの「はれひめ」、「たまみ」は有葉果に果実を成らせて温州みかんよりもやや強めに摘果を行います。

(2)中晩柑(レモンは除く)
「不知火(デコポン)」や「せとか」など、大玉にする中晩柑類は、有葉果(写真1)に果実を成らせます(有葉果がなければ直花を利用)。果実肥大と樹勢を維持するため、粗摘果で半数以上の果実を落とします。品種により落としていく割合が異なります。

※カンキツ類のご相談、園地見学のご希望があれば、しまなみ農業指導班岩城駐在所(【電話】75-2014)まで、お気軽にご連絡ください。

※詳細は本紙をご覧ください。

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