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しまなみ 農業だより

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愛媛県上島町

肥料について
・肥料の三要素(NPK)
・肥料袋の表示
・施肥量の計算

■肥料について
農作物の成長や増収等を目的に肥料は使用されてきました。国内に流通している肥料の多くは原材料を海外から輸入しているため、最近の円安、原油価格の高騰など国際情勢の変化や流通コストの上昇により肥料価格が高騰しています。今回は、肥料の効果的な活用について考えてみました。

1 肥料の三要素(NPK)
農作物に使用されている肥料の多くは、植物の生育に必要な多量要素のチッソ(N)、リン酸(P)、カリウム(K)を配合した複合肥料、「尿素」や「ようリン」など単独成分の単肥(たんぴ)肥料に分類できます。また、肥料原料として「菜種かす」や「魚粉」、「動物排泄物(鶏ふん等)」などの有機物を主原料とした特殊肥料と石油や鉱石から作られる化学肥料が含まれる普通肥料に分類されます。これらの原料を配合して作物の生育に適した肥料が製造されています。肥料に含まれる三要素の働きは表1に示すとおり、相互作用により植物の成長に利用されます。肥料の形状は、主に粒状、粉状、液体で製造されています。

表1 三要素の働き

2 肥料袋の表示
JAやホームセンターで販売されている肥料袋の表示について説明します。有機物を原料とした特殊肥料は成分表示の義務がなく三要素の表示がないものが多く見られます。普通肥料は成分表示が義務化され、成分量を保証するよう法律で定められています。例として写真1の肥料袋には10-7-7と数字が印字されていますが、数字は左からチッソ、リン酸、カリウムの重量割合(%)を表します。この肥料の重量は20kg入りなので、一袋にチッソ成分は20kg×10/100=2kgが入っています。肥料銘柄の下には、形状と有機50の表記は有機原材料が50%(10kg)含まれていることを表します。裏面には、チッソの種類など詳しい情報が書いてあります。

写真1 肥料袋の表示(表) 本紙参照

3 施肥量の計算
施肥量は、例えば、カンキツの栽培暦には3月上旬に有機配合3号を10a当たり4袋とわかりやすく書かれていますが、一般的な施肥基準は、品種や作物ごとに表2(愛媛県施肥基準)のように時期に応じて肥料成分量で標記されています。施肥基準はチッソ成分を主に計算されリン酸、カリウムは3割程度少ない量が一般的です。例外として豆類やサツマイモなどではチッソ成分を減らした肥料銘柄を使用することが多く、作物により成分構成は異なります。カンキツの施肥量は、10a当たりの樹の本数が園地によりまちまちなので、1樹当たりの施肥量を算出すれば無駄がないと考えます。例えば、標準の植栽本数100本/10aとして施肥基準から1樹当たりの成分量を計算してみると10a当たりチッソ8kgの場合、8kg÷100本で80g/1樹が必要であることがわかります。1袋に10%のチッソを含む肥料を1樹に80g施肥する場合、1樹当たりの施肥量は800gとなります。園内の樹の数×800gで施肥量を計算すれば無駄のない施肥ができます。施肥の効果はすぐには現れませんが継続して行うことで健全に生育しますので、肥料を有効かつ効果的に施用し生産コストの削減を図りましょう。

表2 レモン(露地)

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