■消防団とは
消防団は、他に本業を持ちながら「自らの地域は自らで守る」という精神に基づき組織された市町村の非常備の消防機関です。
構成員である消防団員は、権限と責任を有する非常勤特別職の地方公務員として、消防・防災に関する知識や技術を習得し、火災発生時の消火活動や地震・風水害などの災害発生時における救助・救出活動、警戒巡視、避難誘導などの消防防災活動を行っています。
■団長挨拶
▽最も身近で頼りになる存在を目指す
函南町消防団長
辻 洋幸(つじ ひろゆき)
平素より、函南町消防団に多大なるご協力をいただきありがとうございます。我々函南町消防団は、函南町を守る地域防災の要として、火災や地震、風水害などの災害発生時に備え、活動しています。
団員は、他に本業を持っており、消防団活動は、プライベートな時間を使っての活動となります。入団した理由はさまざまですが、「まちを守る」というボランティア精神のもと日々の訓練に従事しています。
消防署員のようにプロフェッショナルではありません。しかしながら、地域の事情や地理などに精通しているため、災害時には素早い対応が可能です。「地域を知っている」ということは、災害時になくてはならないことであり、地域防災力の強化には必要不可欠です。そのためには地域の皆さんとの協力・連携が重要になってきます。火災はもちろん、近年多発する風水害や近い将来発生が心配されている南海トラフ巨大地震に備え、皆さんの最も身近で頼りになる存在となれるようこれからも活動していきます。
消防団により一層のご理解いただくとともに、我々と一緒に「自らの地域は自らで守る」消防団活動にご参加・ご協力いただけますようよろしくお願いいたします。
■函南を守る 5つの分団
函南町消防団は本部と5つの分団で組織され町民の安心安全を守っています。
消防団は、地区ごとに5つの分団に分かれていて、地区は次の表のとおりです。この他、町には1つの消防署があります。
消防署:田方北消防署
■本業と2足のわらじ 団員紹介
団員は本業の傍ら次の年間行事や日々の消防団活動に励んでいます。函南町を守る団員を紹介します。
《年間活動行事》
▽1月
出初式
消防関係者により1月初旬に行われる仕事始めの行事です。表彰や分列行進、一斉放水が行われます。
▽3月
入退団式
新たに入団する団員と退団する団員の入れ替えの行事です。消防団員として最初の舞台であり、最後の舞台です。
▽6月
水防訓練
河川などの水災害を未然に防ぐため、常設消防と地域で協力し、土のうの作成や水の侵入を防ぐ工法を学びます。
▽10月
消防・防災フェア
消防団員とのふれあいにより、消防団への理解、町民への消防・防災意識の向上を図ることを目的としています。
他にも地域での防災訓練への参加や防火パレードの実施、装備品を確認する備品点検などがあります。活動はインスタグラムで紹介しています。
《団員紹介》
▽本部 団指導員
渡邉 健市(わたなべ けんいち)さん
クレーン業
(令和3年度再入団)
団員の姿勢と思いを生かします!
団指導員として消防団活動に従事しています。昔と雰囲気は変わりましたが、有事の際にいち早く活動する、日々訓練を行うという姿勢は変わることなく、受け継がれていると感じています。そういった団員の姿勢・思いを生かしていきます。
▽1分団 消防員
青野 将知(あおの まさとも)さん
JA職員
(令和3年度入団)
火を消すだけが消防団じゃない!
訓練や消火活動はもちろんですが、区の行事の警備や地域の草刈りなどさまざまな地域活動に参加しています。面識のなかった先輩や仲間に出会うことができ、団活動以外でも遊びに誘ってもらい日々充実しています。
▽2分団 班長
岩城 正盛(いわき まさもり)さん
酪農業
(平成30年度入団)
地元の人との交流に満足!
ポンプ車の操作や放水は、入団しないとできないことなので、いい経験をしていると実感できるし、防災への意識も向上しました。地元の年の離れた人たちとも知り合うことができ、団員に限らず色々な人と交流できていることに満足しています。
▽第3分団 消防員
小松 翼(こまつ つばさ)さん
教員(小学校)
(令和3年度入団)
自分の町は自分が守る!
勤務先の小学校の行事「防災キャンプ」で消防団活動を見て、町のために協力したいと思い入団しました。入団すると、知らないところで消防団が町を守っていることに気付きました。「自分の町は自分が守る」を心掛け、活動に努めていきます。
▽第5分団 消防員
キンセス 賢(けん)さん
学生
(令和3年度入団)
函南町がより好きになりました!
消防団は、放水訓練や災害対応など普段の生活では経験できないようなことができ、いざというときに使える知識や技術を取得することができます。入団したことで、町のことを知ることができ、より町のことが好きになりました。
▽6分団 消防員
山元 勇紀(やまもと ゆうき)さん
溶接業
(令和3年度入団)
先輩として消防団活動に励む!
先輩に色々教えてもらいながらポンプ操作や災害対応を覚えました。先輩は、話しやすく面白い人ばかりですぐになじむことができました。今年度は、多くの新入団員が入団したので、今度は自分が先輩として一緒に訓練を頑張っていきます。
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