
市民レポーターの皆さんが、市内のさまざまな場所に出かけて、市民ならではの視点から小牧の魅力や身近な話題について取材した様子を、毎月15日号で紹介していくコーナーです!
■小牧の『ふるさと納税』を深堀り!
ふるさと納税のこと、ご存じですか。テレビCМやSNSで見るだけでなく、利用されたことがある方も多いのではないでしょうか。現在、小牧市もふるさと納税に取り組んでおり、寄附金ランキングは、県内54市町村の中で、第6位です。市外の人にとって、小牧が魅力ある市なのか、返礼品が魅力的なのか…。市としてもふるさと納税に力を入れていると聞きつけ、商工振興課・上前奈菜子さんに詳しい話を聞いてきました。
小牧市のふるさと納税を担当しているのは、市役所3階にある商工振興課新産業創出係です。
総務省(国)が管轄するふるさと納税は、生まれ故郷や応援したい自治体に寄附をすることができるという制度で、寄附金のうち2、000円を超える分は所得税の還付や住民税の控除が受けられます。たくさんあるメリットの中でも一番の魅力は、寄附をした地域の名産品などを返礼品としてもらうことができることです。
ふるさと納税では、寄附金の使い道を指定でき、小牧市では8つの選択肢があります。令和3年度に最も多く選ばれたのは「こども夢・チャレンジ、教育応援コース」で、寄附金全体の38・1%を占めています。その次が「市長におまかせコース」で、全体の33・2%を占めています。
小牧市の住民が小牧市に寄附することはできますが、残念ながら、返礼品をもらうことはできません。しかし返礼品の中には、実際に販売されているものも多く、店舗やECサイトなどで購入することができるものもあります。
○人気の返礼品はなに?
小牧市のふるさと納税返礼品は、10月12日現在、ふるさとチョイス・楽天など8つのポータルサイトで見ることができ、322品の返礼品が登録されています。
その中で人気がある返礼品第1位はおせち料理、第2位はおしりふきシート、第3位は名古屋コーチン鍋セット、第4位は大麦若葉100%青汁、第5位はコモパン長持ちセレクションです(令和3年度実績)。特に消耗品や食べ物、季節商品などが人気とのことでした。
300品以上ある返礼品の中には、犬用のお散歩ソックスやキャンプ・アウトドア用品、ブローチ、ネックレス、イヤリング、武将の花押印セットなど、小牧をぎゅっと詰め込んだような多彩な品が揃い、見ているだけでも楽しめます。
市の名産である桃やぶどうも、シーズン限定で出されています。
返礼品がもらえないから興味がない、なんて言わないで、小牧の返礼品も見てください。『物づくり小牧』を象徴する工芸品や、こんなユニークな物も小牧で作っているの?など、小牧って面白い!と思える品々が満載です。
○返礼品に登録するには
市のふるさと納税の返礼品として商品を登録することは、どの事業者でもできます。登録方法は、登録したい商品を商工振興課に申請、その後、総務省が提示している規定に合っているかどうかの審査があります。審査を通ると、市の返礼品として登録されます(詳しくは、商工振興課まで問い合わせてください)。
返礼品には品目の規制はありませんが、「市内で作っているもの」「市税を滞納していないこと」が必須の条件になっています。1事業者で、複数の商品を登録することも可能です。本社が小牧市にあっても、生産している工場が市外にある場合、小牧の返礼品には登録できません。ほかにも賞味期限が短いものはダメだそうです。個人、法人は問わないので、個人事業主でも登録できます。
市では、返礼品の数をもっと増やしたいと考えており、商品の申請は大歓迎とのことでした。実際にふるさと納税に商品を登録したお店や会社からは、「商品のイメージアップにつながった」「お客様の信頼度が上がった」という喜びの声が届いています。
市の担当・上前さんは「ふるさと納税という制度を利用して頂いて、小牧市にあるお店の商品、小牧市の名産品、工業製品などを全国の皆さんにPRできると良いと思います。また、市の商工業が発展していければと思っています」と語ってくれました。ふるさと納税が盛り上がることで、地域活性化へとつながっていきます。市のさらなる発展が楽しみですね!
○市民レポーターが注目した返礼品
・わしょく亭秀瑠さんの「黒糖LOVE最中」に注目!可愛らしいピンクの皮に黒糖のアイスです。
返礼品の中に卵・小麦粉不使用のアイスがあるのは、アレルギーの子どもがいる親としてはとても嬉しかったです♪
ネット販売もありますよ。
・返礼品の中で目に留まったのが惑星けん玉。水金地火木土天海の8個セット。遊ぶのはもちろんのこと、見た目がとても綺麗でインテリアとして飾るのにもよさそうだし、惑星の順番も覚えられそう!
しかも養蜂業の愛光園さんの商品というのがまた面白い!
○編集後記
・尾張地区で一番選ばれているのが小牧市だとは知りませんでした。小牧市民として誇らしい気持ちです。早速、市外に在住の親戚や知人に「ふるさと納税をするなら小牧市にね」と声をかけたいと思います。
・私自身もふるさと納税をやっていますが、小牧市のことについては全く知りませんでした。ここまでふるさと納税に力を入れていることにも驚きでしたし、返礼品も魅力的な商品ばかりで目移りしてしまいました。
○今回の取材先
地域活性化営業部 商工振興課
住所:堀の内3・1
【電話】76・1112
<この記事についてアンケートにご協力ください。>