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ふるさと散歩道

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福井県鯖江市

■第325回 文化財編(2) 王山古墳群と「佐波之矢」
国指定史跡の王山(おうざん)古墳群は鯖江台地南端の独立丘陵「王山」に分布し、弥生時代(1世紀)~古墳時代中期(5世紀)に築造された現在総数49基の墳墓・古墳群です。丘陵の尾根筋には方形の墳墓が並び、最高所には弥生時代中期末に造られた丹南地域最大級の方形周溝墓(40号墳)があります。
中国の歴史書『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』には、この時代、戦乱を経ながら倭(日本)のムラがクニへと統合されたことが記されています。また『古事記』や『日本書紀』にも大和地方で成立したヤマト王権が地方へと勢力を伸ばしていった様子が書かれています。
さて、第10代崇神(すじん)天皇の時代、ヤマト王権から北陸のコシ国の賊を平定するために遣わされた大彦命(おおひこのみこと)は「逢山(おうざん)」で導きの神・猿田彦(さるたひこ)と出会います。大彦命がこの地に猿田彦を祀り戦勝を祈願すると、天から「佐波之矢(さばのや)」が飛来し、賊の大将に命中。見事、大彦命は賊を退けることができたそうです(『舟津社記』)。
一説には、このときの神矢が転化して「サバエ」の地名になったとか。浪漫あふれる王山古墳群はこれからも古代と今を繋いでいきます。
(文化課 藤田彩)

《王山古墳群》
種別:国指定文化財(史跡)(昭和42年6月22日指定)
所在地:日の出町

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