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地域医療最前線!公立河北中央病院赤ひげ通信

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石川県津幡町

■胸部レントゲンの疑問あれこれ
河北中央病院診療放射線技師 達美奈子
皆さんも今までに一度は胸部エックス線撮影(以下、胸部レントゲン)をされたことがあるのではないでしょうか。学校や会社の健康診断・人間ドック、町の集団検診では肺がん検診も同様です。風邪を引いたときも病院で撮影しますね。「息を吸って~、止めて~、はい終わりです」と、撮影には一秒もかかりません。
胸部レントゲンを撮影する目的は、呼吸器や循環器疾患の診断です。今回は、胸部レントゲンの正面撮影の基本体位についての疑問にお答えします。
なぜ、後ろ向きに撮影するの?
なぜ、腕をひねるの?
肺を最大限に広く見せるためです。
(1)立位
立位が基本です。
(2)後前方向
基本的に、胸部レントゲンは撮影台に胸をつけ、エックス線装置に背中を向けて背中側からエックス線を照射します。このエックス線装置に背中を向ける方向のことを後前方向といいます。逆の方向では、心臓が拡大されて写るため肺と重なる領域が多くなります。この重なりを防ぐために後前方向がよいのです。
(3)肩甲骨を外転させる(本紙図参照)
肩甲骨は背中の上部にあり、左右に羽のようについています。腕を体の真横に下ろした状態(「きをつけ」の体勢)では、肩甲骨が肺にかぶってしまいます。できるだけ肺とのかぶりを少なくするために、肩甲骨を肺の外側へ移動させると肺が見えやすくなります。
(4)大きく息を吸い、しっかり止める
息を吸うと、横隔膜が下がり、肺が広く写ります。
体が硬い・五十肩などで(3)が困難な方は、できる範囲内で腕を動かします。決して無理はしないでください。
立つことはできるがふらふらする方は、撮影装置につかまる棒が付いていますので、しっかり棒を握ってください。このとき(3)ができませんが、安全が優先されます。立位ができない方も、安全な撮影が第一ですので、車椅子に座ったままやベッドに寝たままで撮影します。
猫背の方・具合が悪くて息苦しい方もその方に適した方法で撮影しますので、安心して受診しましょう。

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