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きらりとちぎ人

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栃木県栃木市

■國學院大學栃木短期大学
人間教育学科 子ども教育フィールド 准教授
名取初穂(なとりはつほ)さん

今回は日本画と美術教育を専門とし、國學院大學栃木短期大学で幼児教育や図画工作を担当している名取初穂さんにお話を伺いました。名取さんは栃木市立美術館・文学館運営協議会の会長も務めています。

■『青』の美しさに惹かれて
高校生の頃、美術館で初めて観た日本画の美しさに惹かれ、美術の道へ足を踏み入れた名取さん。鉱物を細かく砕いた岩絵の具を膠(にかわ)(動物性のコラーゲン)で溶いて描く日本画は、間近で見ると絵の具の粒子がキラキラ光り、独特の魅力があるそうです。
名取さんが一番好きな色は『青』。日本画においても青を使った作家が好きで、いわく「私の感性に一番響いてくる色です!」とのこと。教鞭を執る中でも青の魅力を追求し、8年前から授業に藍染めを取り入れるようになりました。「桜の花の散るころに種まきをすると、初夏にはみずみずしい若葉が風になびきます。はじめて摘み取った若葉を使い、『たたき染め』という方法で葉っぱのシルエットを写し取る創作遊びを毎年、学生たちと楽しんでいます。7月になると、授業は本格的な藍染めへと展開していきます。」

■『とちぎを藍で染める』
名取さんは、11月3日に開館する栃木市立美術館のキックオフ・プロジェクトでも、藍染めのワークショップ『とちぎを藍で染める』を担当しています。藍を育て、その色について学び、葉を収穫して染色し、最後には種を収穫する予定です。「藍染めの材料の蓼藍(たであい)はかつて栃木の特産品でした。アートを通じて地元の魅力や歴史を再認識していただければ、と考えています。」また、秋には市の名産品である大平ぶどう団地のぶどうを使った『ぶどう染め』も行われます。ワークショップで作られた作品は、美術館の開館後、館内で展示予定ですのでお楽しみに。

■アートに垣根はない
栃木市に腰を据え9年目、現在の思いを伺いました。「『栃木愛』が年々増していくのを感じます!今年は『藍』に着目した、多様なワークショップが企画されており、学生たちや地元のみなさんとご一緒に活動できることをとても楽しみにしています。」
また、市立美術館・文学館の運営協議会長でもある名取さんですが、「栃木市立美術館ではインクルーシブ(多様性を尊重し、共生すること)なイベントを定期的に行っていきたいと提案しています。アートには正解がなく、どんな作品も素晴らしい。苦手意識を飛び越え、誰もが一緒に楽しめるアートスペースを作っていければ。」と今後の意気込みを語っていただきました。

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