市長 市が連携している大学に声をかけることが多いのですが、市内に住んでいる大学生で興味のある方は他にもいるはずとも思っています。お話しを聞いて、課題は、情報の提供や声のかけ方だと感じました。市の情報発信ツールが少ないので、それを変えなくてはいけないですね。
山川 今年、和光市駅前でイベントを行う予定があり、駅前ステージを使いますが、手続きがやはり面倒でした。色々な課を経由していかなくてはいけなかったり、市の職員の方も変わっていくので、担当者の方も手続きの方法が分からなかったりすることもあり、ワンストップで相談できる窓口があればと思います。
バタライ 学校の情報や病院の情報なども、もっとあると良いですね。日本語ができる方は大丈夫ですが、例えば救急車の利用でも、日本語が分からない方は必要がないときでも呼んでしまうという話しも聞くので、そういう情報も教える必要があります。また、和光市は農家が多いので、農業体験などもあるとうれしいです。外国人が楽しみながら、農家の方との繋がりもできるのではと思います。
人見 和光市は建物や施設のハード面は充実しているのに、ソフト面が追いついていない気がしますね。もっとコミュニティを作っていくということができれば、より良い和光市になると思いました。
市長 皆さんのお話しを聞いて感じたのは、世代間の繋がりがないこと。学生、子育て世代、高齢者、外国人など、それぞれが繋がっていないので、全ての方が世代や立場に関係なく集まれる場所を作らないといけない。様々な方が集まって、共通する何かが見つかったり、仲良くなったりする中で、コミュニティに発展していくと良いですね。それが結果的に、ずっと住み続ける中で「和光市は何が良いの?」と問われたときに、『何となく全ての世代が仲が良い』という魅力になると思いました。市役所の職員の連携についても、困っていることがあったときにスピーディーに市民サービスをきちんと提供できることが大事であると思いました。また、学校と社会の連携について、何かのときに声をかけるのは小学校や中学校になってしまっています。高校生や大学生は義務教育ではないから、どうしても外れてしまいますが、彼らの方が動けるし、体力もあって、アイディアも豊富なので、その世代とも一緒にうまくやっていくことが大事だと感じました。
※Inspired.Lab(インスパイアードラボ)
SAPジャパン株式会社と三菱地所株式会社がオープンした、社会課題を解決する新規ビジネスの創出を目的としたオープンイノベーションのためのコラボラティブスペース。
●みんなをつなぐワクワクふるさと和光
「みんなをつなぐワクワクふるさと和光」は、第五次和光市総合振興計画策定に当たり、市民参加の取組を通じて、市民と行政とで想いを共有し、打ち出された将来都市像です。いろんな人やモノゴトがつながる中で期待と愛着が感じられ、住んで良かったとみんなが思える和光市を目指します。
○人見凜(ひとみりん)
市内在住の中央大学国際経営学部の大学生。白子小学校、大和中学校、和光国際高校卒業。令和4年度成人式実行委員会の副委員長として活躍中。大学のゼミではまちづくりを学んでいる。
○BHATTARAI BINOD(バタライ ビノド)
ネパール出身。日本に住み始めて19年。理化学研究所の友人からの紹介がきっかけで、2017年に和光市に転居。東京外国語大学博士後期課程卒業。現在は気象大学校で非常勤講師、また建設会社に勤務。海外の方の翻訳などの支援を行っている。
○加賀美早紀恵(かがみさきえ)
2020年に和光市に転居。現在育休中で、1歳の息子と夫の3人暮らし。わぴあmamaマルシェの運営や、和光市広沢エリアマネジメント広報部で市民記者などのボランティア活動を行う。
○山川由美子(やまかわゆみこ)
市内在住歴27年。特定非営利活動法人みんなで元気の代表。「介護保険をなるべく使わないで、地域で長く元気に過ごしましょう」という理念を掲げながら、元気な高齢者の方の支援を行っている。
◆和光市の 魅力ポイント~自然や公園が多い~
緑や湧水が大切に残されています。県営和光樹林公園をはじめとし、市民の憩いの場となっています。
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