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歩いて発見。津の魅力 歴史散歩〔183〕

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三重県津市

■引接寺(いんじょうじ)の石造キリシタン灯籠

雲出川下流の左岸に位置する木造町の集落の中央部に引接寺はあります。山門をくぐると正面に本堂があり、本堂に向かって右側にある庫裏(くり)(住職の住居)の前に市の文化財に指定されている石造キリシタン灯籠があります。
この灯籠は、元は牧町にあったものといわれていて、詳細は不明ですが戦後現在の地に移されたそうです。全高約160cm、火袋を支える竿の長さは約80cmで、直接地面に埋め込んで建てられています。このような形式の灯籠は、織部(おりべ)灯籠と呼ばれ戦国大名で有名な茶人でもある古田織部が考案したといわれています。
灯籠の竿の正面には一体の像が彫り込まれています。帽子をかぶり、肩にマントを掛け、ズボンと靴を履いた旅装束の姿をしていて、西洋風のその姿からキリスト像を模して彫られたものであると考えられています。また、竿の側面には貫通した方形の穴があり、ここにキリスト像や十字架を入れて礼拝したのではないかと考えられています。この灯籠の存在は、禁教令が敷かれていた時代にキリスト教徒がこの地にいたことをうかがい知ることができるものです。
このほか木造町には、中世にわたっての集落跡である木造赤坂遺跡や北畠氏ゆかりの木造城跡などの遺跡もあります。晩秋の一日を散策してはいかがでしょうか。

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